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Rekon4 Long Rangeに使用するために4Sのリチウムイオン電池を組み立てることにしました。市販品も同じですが18650電池を4本組み合わせて作ります。

結線方法とか電池の選択については何時ものOscarLiangさんとこに詳しく出ています。唯一問題なのはこのページでは電池に直接はんだ付けを行っていますが、これはあまりお勧めではありません。

[ 電池 ]
電池の銘柄は現状では一択です、Sony VTC6 (村田製作所が工場ごと買い取って、現在はMURATA VTC6です)がドローンに適しています。連続最大放電電流が30Aあるのに容量が3120mAhもあるのは優秀です。問題は優秀な電池なので偽物が沢山出回っていることです。確証はありませんが本物と思えるものと、明らかに偽物の比較を行っておきます。


下が本物と思われるものです。左側の溝がはっきり見えています。どこかVTC6真偽比較サイトにも似たような写真がありました。


右側が偽物っぽいものです。プラス極が少し凹んでいます。


重さが一番わかりやすいです。偽物っぽいのは明らかに軽いです。きっと容量も少ないと思います。


公式ページの通り46.6gなので本物と思います。実際には個体によって少し違ったりします。

あと値段も格安すぎるのは偽物確定です。わたしの購入した本物らしきものは中国の通販サイトで一本約50元(750円くらい)でした。格安の偽物は、その半額以下でした。

[ スポット溶接機 ]
18650に限らずリチウム電池の電極に直接はんだ付けをすることはお勧めではありません。問題は温度です。温度を上げすぎると危険なので避けるべきです。その代わりに瞬間的に溶接が完了するスポット溶接で金属片を電極に溶接することにします。

スポット溶接の原理は単純で2本の電極を利用してごく短い時間に大きな電流を流し、その部分だけ金属片が溶着出来るだけの温度を得るというものです。自作も可能ですが、コンパクトで安価に溶接機が中国で入手可能でしたので入手しました。

実際の溶接の様子です。

[ 組み立て ]

XT30と4Sバランスケーブルを作ります。


電池に溶接するチタンのプレートを適当な長さにカットします。チタンプレートはスポット溶接機に付属していたものを利用しています。


チタンプレートとケーブルをあらかじめはんだ付けしておきます。


チタンプレートを電池にスポット溶接して完成です。電池はずれないようにスペーサーを入れたりしています。最後は熱収縮チューブで固めています。

[ 充電 ]
一般的な充電器でLi-Ionを選択すると充電電圧が4.1Vになります。VTC6の規格では充電電圧4.2Vになっているので充電器の設定はLi-Poで使っています。充電電流はどこまで行けるものかよく分からないので今の所、1Aから1.5Aくらいで行っています。

[ 飛行 ]
Rekon4に載せて飛んでみました。セル電圧2.8Vくらいまで行けるらしいですが、今の所3.0Vになったら着陸させています。それでも20分は飛べます。そこそこアクロバティックな飛行も可能なくらいのパワーはあります。ただし重いのでダイブのリカバリーとかは要注意です。
偽物VTC6も飛ばしてみました。飛行時間が短くなりますが、飛ばしていて違いを感じるほどではなかったです。

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