私にとってiPod touchでBebopを操作するのは、とにかく浮かせて置いて必要な分だけ少しづつ動かしていくようなイメージです。慣れてくるとそれなりに動かせるのですが、とっさの動作みたいなことが出来ません。やはりダイナミックな飛行を楽しむためには物理的なスティックが欲しいところです。Bebopのスティック操作をめぐる事情の説明と私の得た解答について説明します。
[ Skycontroller ]
Parrotの純正ソリューションです。単体では販売していないようです。最初からBebopとセットで購入する必要があります。大きなWiFiアンテナを備えているので電波の到達距離が伸びたり、ゴーグルを装着出来たりします。少し大きいことと値段が高いのが問題。また、未だアメリカでも販売されていないようです。 いつの間にかアメリカでも中国でも正式に販売され始めました。
[ iOSデバイス用ゲームコントローラー ]
iOS7からゲームコントローラーの規格が標準になりました。これでBebopが操縦できると良いのですが、今のところ実現はしていないです。Parrotの古い機種に対してはDrone Controlというアプリケーションで操作可能なようです。これがBebopに対応することを期待したいです。
ParrotはDroneを操作するためのSDKを公開しているので、こういったサードパーティ作成のアプリケーションも出てきます。ここのところは評価したいところですが、標準の操作アプリケーションであるFree Flight3がゲームコントローラーに対応してくれていても良いのにと思います。
[ NVIDIA SHIELD PORTABLE ]
これが唯一見つかったBebopで実績のある方法です。SHIELD TABと専用コントローラーでも大丈夫かも知れませんがSHIELD PORTABLEというのがコントローラーと小型Android端末が組み合わされておりソリューションとして完璧です。
どこにも詳細は書いてありませんが、Parrot純正のアプリケーションFree Flight3で何もしなくてもコントローラーが接続されていることを認識し左右のスティックで操縦出来るようになります。アプリケーションとしてコントローラーの存在を意識しているのは間違いなく、設定画面がコントローラーの有無で変わっています。
各キーとスクリーン上のタップを割り当てる機能があるので、使いやすいようにカスタマイズも可能です。Parrot ForumのNvidia Shield Flyingというスレッドにマップファイルも貼り付けられています。わたしはそのマップファイルを貰い、少しだけ修正を加えて使用しています。
電波の到達距離もiPhoneより遠くまで届くという報告もあがっています。
タブレットだけで操作する場合、手を離せば機体は一定の場所で静止します。スティックを利用する場合、この手を離すに相当する状態がないのでスティックが中央にあっても微妙にどちらかに動いていきます。物理的にスティックのセンターリングが完璧には出ないですし、トリムのような仕組みもないので仕方ないかもしれません。ソフトウェア的にスティックが中央で動いていないことを検知するような事は可能だとは思いますのでビタっと止まるように工夫して欲しいものです。自分でアプリケーションを作るならば、そこのところを工夫するでしょう。
スティック操作とタッチパネルによる飛行と、それぞれ利点があるように思います。しばらくは両方を試してみます。
SHEILD PORTABLEは出荷時にAndroid 4.2.xが搭載されていましたがシステムの更新により、4.4.2になりました。奇しくも私の初めてのKitKatデバイスとなりました。必要性はあまり無いですが日本語ロケールも完璧です。
Androidにもゲームコントローラーの標準があったと思いますが、他のAndroidデバイスとゲームコントローラーの組み合わせで同様にFree Flight3が使用できるのかどうかは良く分かりません。
追記) IPGEA、Moga Pro, PS3コントローラーとAndroidの組み合わせでBebopを操縦している例が見つかりました。セットアップに関しては詳しくは分かりませんが、ルート化が必要な記述が見受けられます。
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