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剥きプロの録画開始、停止を送信機から行うアイデアは私が剥きプロに挑戦を始めた時には既知のアイデアで、それはFCのブザーポートをpinioにアサインして行うものでした。現在でもこの手法に違いはありません。ただし、私はどうしてもブザーを付けないと不安なので当初はリモートでのコントロールはあきらめて本体の押しボタンで行うようにしていました。

[ BECボードの登場 ]
-> まだ発売から日がたっていませんがBECボードv1.1が出荷され始めたようです。REC信号周りも変更があるようですが、今のところ詳細は不明です。以下の記述はV1.0に基づく話しです。

BetaFPVから登場したBECボードは剥きプロを簡単にする強力な味方です。その解説ページには、このリモートでの録画コントロールの設定の仕方が書かれています。基本的に設定の方法は既に知られているブサーポート(buzz-)を使う方法と同じです。ただし使うFCのポートがLED_Stripになっています。ブザーを外さなくても良いのはありがたいとぱかりに設定して飛ばしてみました。録画の状態は本体のLEDで確認しないといけませんが、RCで録画開始、停止出来るのはとても便利なことを痛感しました。

ところが、Facebookにてこの構成に物言いが付きました。曰く、BECボードを使っていてもbuzz-でコントロールすべきだというものです。ごく簡単に言うとGoProのRECボタンの配線にはGoProの論理回路の駆動電圧である1.8Vが何かしらの抵抗を通して現れるようになっています。一方のLED_StripはFCの駆動電圧である3.3Vがやはり抵抗を通して出ています。ふたつの異なる電圧を直接ではないにしろ相互に接続しては行けないと言うことです。RECボタンを押す動作はFCの3.3VがGNDに落ちて0Vになった時に働くので目的の動作は行なえます。BetaFPVも何の策も無しにLED_Stripを使わせようとしているわけではありませんでした。BECボード上に1KΩの抵抗を用意して、それを通してFCとGoProを接続するようにしていました。これは、何というか少しはマシになっているのか、あまり変わっていないのか良く分からない対策です。もともと生の電圧が出ているわけではなくてプルアップ抵抗を通したものです。それに対して加算される抵抗値が1KΩというのは大きな差が無い気もします。かといって、この抵抗値を大きくすると本来の目的であるスイッチとしての機能が損なわれるのは間違いないです。

LED_Stripを使っていて何かしら不具合が起こるのかどうかは分かりませんが、やはりオススメするわけには行きません。

[ それでもLED_Stripが使いたい ]
どうすれば良いかは知っていました。それはトランジスタなどでスイッチを作り間に入れることにより3.3Vと1.8Vを直接接続しないようにすることです。回路図はOscar LiangさんがUARTピンを利用してブザーを鳴らすための回路として紹介しているものを利用しました。トランジスターは米粒のように小さいBC857B、回路図中でBaseに接続される抵抗が2.2KΩになっていますが1KΩを使用しました。

簡易スコープで測定してRCのスイッチ操作でFC側は3.3Vと0Vに切り替わることを確認、GoPro側はGoProを外した状態ではスイッチを操作しても0Vのままです。期待通り3.3VがGoPro側に漏れることがないことが確認出来ました。GoProを接続した状態で計測するとスイッチがオフの時は1.8V、オンだと0.5Vくらいでした。これは、もっと0Vに近いことを期待していたのですが、とりあえず動作はするので、このまま実績を作ってみます。1.8Vの回路においてLowの信号は出力側としては0.4V以下にしないといけません、また入力側は0.63V以下をLowとみなすことによりマージナルをとっています。測定ポイントで0.5Vというのは恐らくは動作しますが、推奨された電圧ではありません。またBECボードには抵抗が入っているのでGoProから見ると測定した0.5Vより少しだけ高い電圧になっているはずです。

トランジスターを別のものに変えたり何かしら回路的な工夫で0V近くを実現したいとも思っています。もし実現したら回路図を発表いたします。

もしこの回路が調子が悪い場合、GoProにはbuzz-を使用して、この回路をOsacr Liangさんのページで紹介されている通りにLED_Stripからブザーを鳴らすために使用するというのも悪くないと思います。

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