KKJConvはMIDPで書かれた日本語入力プログラムです。
2006年6月15日にNOKIA E61中文版を入手しました。日本語が概ね良好に表示出来るのに日本語の入力手段がないのは何とも残念で、自分で作って見ることにしました。当初C++によるプログラム、出来ればFEPの作成を考えましたが、そのためには多くのことを調査せねばなりません。そこで取りあえず勝手の分かっているMIDPでのプログラムを書き始めました。
当初のE61のキーボードはMIDPから見ると、電話の10キーとQWERTYキーボードが融合した特殊なものに見えました。そのためKKJConvもE61に特化したプログラムとして書き始めました。ところがMIDPゆえ他のデバイスでの動作報告がpreview版の時点で多く寄せられました。そのため、色々なデバイスで使用できることを目指すという大きな目標を掲げるようになりました。
以上の条件を満たしたデバイスで動作することを目標としています。 必ずしも上の条件を満たしているからといって動作可能とは限りません。 場合によっては日本語の入力は出来るもののコピーペースト動作が出来ないこともあります。
オリジナルのKKJConvはフルキーボードのみをサポートしていますが、それを10キー版に改造したものがムシ・ノ・シラセさんで公開されています。 10キーモードとフルキーボードの両方に対応した素晴らしい出来になっています。
また、それをBlackBerry用にパッケージしたものを用意いたしました。 これはBlackBerry Storm用です。 Stromを縦持ちした時に10キーで入力出来る方が都合が良いと思われる方はお試し下さい。 このページのダウンロードのセクションにて公開しています。
完全に動作したかどうかは別として、動きそうだとレポートをいただいた機種を紹介しておきます。何れのデバイスも日本語版または中文版でもとから日本語表示が出来ているか英語版に自力で日本語フォントを導入して日本語表示を出来るようにしたものです。
Stowaway Bluetooth Keyboardを使用してスペースキーの入力が出来ない場合はNOKIAのBluetooth Keyboard Driverをお試しください。
BlackBerryに関してはキャリアによってはアプリの導入制限があるかもしれません。
MIDP2.0用のKKJConvはモバイルデバイスから直接導入する事も出来ます。以下のURLにアクセスし必要な辞書サイズをお選びください。
http://www.nkozawa.com/kkjconv/
KKJConvは全くの無料でご使用頂けます。
KKJConvに価値を見いだして頂けた場合にはドネーション代わりにAmazonでのお買い物の際に上の広告、あるいはブログに貼ってある広告のクリックをお願いします。 広告の品物では無くお好きなモノを購入いただければ、それで結構です。
種別 | SKK-M辞書版 | SKK-M+ML辞書版 | SKK-L辞書版 |
MIDP 2.0版+JSR75+JSR120 (大アイコン) | ![]() | ![]() | ![]() |
MIDP 2.0版+JSR75+JSR120 (小アイコン) | ![]() | ![]() | ![]() |
MIDP 1.0版 | ![]() | ![]() | ![]() |
BlackBerry | ![]() | ![]() | - |
KKJConv v1.14より「今日の○○」の管理人さまよりいただいたアイコンを付属させていただいています。最近のデバイス向けにアイコンを大きくしたものを頂きました。v1.15より大アイコン版と従来のアイコン(小アイコン版)の二種類のパッケージを用意しました。
MIDP 1.0版とBlackBerry版には機能制限があります。以下の機能が削除されています。
携帯電話用MDIP版はムシ・ノ・シラセさんにて公開されています。
KKJConv-tのBlackBerryパッケージは以下のリンクよりダウンロード出来ます。 L辞書版はムシ・ノ・シラセさんのjarファイルを、そのままBlackBerry用にパッケージしたものです。 M辞書版とM+ML辞書版はムシ・ノ・シラセさんのソースコードを使用して再パッケージしたものです。
種別 | SKK-M辞書版 | SKK-M+ML辞書版 | SKK-L辞書版 |
BlackBerry | ![]() | ![]() | ![]() |
実行ファイルKKJConv.jarにはSKKの辞書が含まれています。辞書の詳細についてはSKK Openlabをご覧ください。
配布パッケージにはソースコードも含まれています。著作権は私(コザック、Nobumichi Kozawa)が保持しますがGPLに基づいた改変、再配布は可能です。詳しくは同梱されているgpl.txtをお読みください。
KKJConvは無料で配布しています。
このプログラムは個人的な趣味として開発しているものです。このプログラムを使用した上でのいかなる問題にも開発者は責任をおいません。使用者ご自身の責任においてご使用ください。
KKJConvについての最新情報はブログ「普通的生活」にて公開しています。 もしバグを発見された場合あるいは改善要望等ありましたらブログへのコメントあるいは私へメール(ブログにメールアドレスが書いてあります)をいただければ可能な限り対応したいと思います。
ブログ、普通的生活のKKJConvカテゴリーをご覧ください。
KKJConvは2つの画面で構成されています。
最初に表示される画面は「漢字入力画面」と言います。 この画面でのみローマ字変換による「かな」入力と漢字変換が可能です。 論理的な入力可能文字数は最大2147483647文字ですが、 実用的な入力可能文字数はデバイスのメモリーあるいはMIDPの実行環境によります。 この画面で、かな漢字混じり文を作成しメニューの挿入、追加もしくは新規追加を実行すすると入力された文字列が「コピペ画面」にコピーされます。
「コピペ画面」はクリップボードに目的の文字列をコピーするために作られた画面です。MIDPの仕様上、プログラムから直接クリップボードに文字列を送ることが出来ません(もし方法があるのを知っている方が、いらっしゃいましたら教えてください)。そのため一度、この画面に文字列を移し、ここから各デバイスに用意された方法でクリップボードに目的の文字列をコピーします。 ちょっと面倒な操作を強いられることをお許しください。
漢字入力画面には入力モードというものがあります。 入力モードは「文字種」メニューによって切り替えます。「文字種」を押す度に入力モードが順次変わっていきます。E61ではShiftを押してから「文字種」を押すとどのモードからでも漢字モードに戻ります。M600iではOK(Alt+Enter)で「文字種」を切り替えられます。
入力モードには以下のものがあります。
漢字 | かな漢字変換が可能なモード。なるべく、このモードだけで入力が出来るように考えています。 |
全カナ | 全角のカナを入力するモード。 |
半カナ | 半角のカナを入力するモード。 |
全数記 | E61のみに存在するモードです。E61のキーの右上に刻印された文字を全角で入力するモードです。 |
半数記 | E61のみに存在するモードです。E61のキーの右上に刻印された文字を半角で入力するモードです。 |
全英 | 全角の英字を入力するモードです。 |
半英 | 半角の英字を入力するモードです。 |
不必要な文字種をKKJSetupで表示させないようにすることが出来ます。
E61では漢字、カナ、英字モードにおいて「緑のキー」により数字記号入力をすることが出来ます。 記号は各種キートップになるべく合わせたものを複数用意しています。 設定画面で選択できますので試してください。
漢字の入力は漢字モードで行います。ローマ字で「かな」を入力し、それを漢字に変換していきます。WindowsPCを使用されている方ならば、さほど違和感なく漢字入力していくことが出来ることと思います。
漢字入力画面で使用するキーは以下の通りです。
スペース | 変換キーに相当します。未変換文字列が有る場合にスペースを押すと漢字候補を順次表示します。変換候補が無い場合は全角のスペースが入力されます。 | |
Shift + スペース | E61(Nokiaの他機種も?) | Shiftが右上に表示されている時にスペースを押すことで半角のスペースが入力されます。 |
バックスペース | 変換動作に入っている場合は変換の中止を行います。変換動作に入っていない場合は未変換文字列あるいは入力文字列を1文字削除します。 | |
Del | 未確定文字以外の文字の削除を行います。 | |
Shift + バックスペース | E61(Nokiaの他機種も?) | Delキーと同じ役割です。 |
Enter | Nokia E7-00, N97miniでは'@'キーもしくはCtrl+jで代用 | 未変換文字列もしくは変換候補の確定を行います。それらの文字列が無い場合は改行を入力します。 |
↓ | Asha 303ではSym+B | 十字キーの下向きキーは変換動作中はスペースと同じで変換候補を順送りで表示していきます。SonyEricssonのデバイスではジョグを下に回します。 漢字変換中で無い時はカーソルの移動。 |
↑ | Asha 303ではSym+T | 十字キーの上向きキーは変換動作中に逆送りで変換候補を表示します。また、変換動作に入った時に、このキーを押すとカナあるいは元の英字(ローマ字として入力したもの)を素早く変換候補として表示する事が出来ます。SonyEricssonのデバイスではジョグを上に回します。 漢字変換中で無い時はカーソルの移動。 |
← | Asha 303ではSym+F | 漢字変換中は変換位置の移動、その他の場合はカーソルの移動 |
→ | Asha 303ではSym+H | 漢字変換中は変換位置の移動、その他の場合はカーソルの移動 |
決定 | Asha 303ではSym+G | 十字キーの中央(E61しか効いていないかも)は、変換動作中に文字列の確定を行います。 |
/ | 記号入力パネルを表示します。旧ファームのE61では、スペースバーの右側のキーでも表示します。 | |
電話開始キー | E61(Nokiaの他機種も?) | NumLock(数字記号シフト)に移行します。1回押すと、次のキー入力だけが数字記号モードになります。2回続けて押すとロックします。長音「ー」はNumLockしてスペースバーを押します。 |
NumLock + スペース | E61(Nokiaの他機種も?) | 長音「ー」の入力。 |
スペースの左の2つのキー | E61旧ファーム | 句読点の入力が出来ます。またShiftを押さえながら、この2つのキーを押すと日本語の括弧が入力できます。 |
スペースの左の2つのキー | E61新ファーム | |
Endキー | SonyEricsson | ジョグの下にあるボタンで文字種の変更が出来ます。 |
Ctrl+I | メニューの「挿入」動作です。 | |
Ctrl+A | メニューの「追加」動作です。 | |
Ctrl+C | メニューの「新規追加」動作です。 | |
Ctrl+X | 文字種、入力モードの切替です。 | |
Ctrl+K | 文字種、漢字モードへのショートカットです。 | |
OK | SonyEricsson M600i, P990i, P1i限定 | 文字種、入力モード切替です。SonyEricsson M600i, P1iのOKはAltを押してから改行キーです。 |
OK 長押し | SonyEricsson M600i, P990i, P1i限定 | メニューの「新規追加」の動作です。Altを押してから改行キーを長押しです。 |
漢字入力画面では簡単な編集もできます。 全ての文字が確定している状態、反転している文字が無い状態で上下左右にカーソルを動かし任意の位置に文字を挿入したりバックスペースで文字を削除できます。
編集画面の外に文字がはみ出している場合は画面の入力幅一杯に1ドットの線が入力域の一番上もしくは下に現れます。
漢字変換のロジックは大変簡単なものを使用しています。 ほとんど文法的な処理は行っておらず単純な比較のみによって候補を表示しています。 そのため、日本語として不適切な変換候補も多々表示されますがご容赦ください。
また漢字変換に使用している辞書は、あまり大きなものではありません。 そのため変換できる語句には限りがあります。 基本的には単漢字変換の辞書と思ってもらった方が良いかもしれません。 単語単位で変換を行い駄目な場合は、単漢字での変換を行ってください。 辞書の中に送り仮名が指定されているものもあります。 送りがなつきの単語の変換を試してみると良い変換結果が得られる場合もあります。
最初に「お」が付いた言葉、たとえば「お世話に」のような変換候補の場合、最初の「お」を省いた2文字めからの変換も行います。 変換候補の列が若干長くはなりますが、根気良く候補を表示していくと「お世話」のような文字列も現れます。
順方向の変換を繰り返して行き、前候補が出現し終えると半角英数候補(逆方向の変換結果)が出ます。ここまで来ると順方向、逆方向の変換動作が互いに接続されます。
漢字変換中に←、→キーにて漢字の変換位置を変更できます。 これにより未変換文字列の中の一部の文字列だけを変換し、残りの部分を改めて漢字変換させることができます。
部分変換は2つ以上の部分に分けて変換できます。 現在の使用では変換動作を何度か行った後に←、→を押して変換位置を変更すると変換候補文字列は一番最初のものに戻ってしまいます。
変換位置が右端にあるときに→を押すと変換文字列の最初の一文字が部分変換の対象になります。 また変換位置が左端にあるときに←を押すと変換文字列全体が変換の対象となります。 つまり循環的に動作するということです。
この機能は文法的な処理を行っていないので文節変換の代わりとして使用するには無理があります。 複合語の変換を試みて辞書にヒットするものが無かった時に使用するというのが良いでしょう。
部分変換で変換したものも辞書キャッシュに入ります。 そのためキャッシュにある限り、次からは一度で変換できるようになります。 また部分変換の結果を長く保持するために辞書キャッシュの最初の16エントリーは優先的に部分変換の結果が保持されるようにしています。
漢字入力画面には次のようなメニューがあります。
メニュー | ショートカット | 動作 |
SMS送信 | 漢字入力画面の内容をSMSで送信します。 | |
切替 | コピペ画面に切替ます。 | |
挿入 | Ctrl+I | 文章をコピペ画面の編集位置に挿入します。 |
追加 | Ctrl+A | 文章をコピペ画面の末尾に追加します。 |
新規追加 | Ctrl+C, SonyEricsson M600i, P990i, P1iのOK長押し | 文章をコピペ画面に上書きコピーします。 |
ファイル保管 | 漢字入力画面の文字列をファイルに保管します。 | |
ファイル読込み | ファイルから漢字入力画面に読み込みます。 | |
クリアー | 漢字入力画面をクリアーします。 | |
終了 | KKJConvを終了します。 | |
文字種 | Ctrl+X, SonyEricsson M600i, P990i, P1iのOK | 文字種、入力モードを変更します。 |
Ctrl+K | 文字種を漢字モードに変更します。 |
KKJSetupにて表示させるメニューを選択できます。
コピペ画面には次のようなメニューがあります。
About | KKJConvについて表示します。 |
SMS送信 | コピペ画面の内容をSMSで送信します。 |
文字数 | コピペ画面の文字数を再計算します。 |
クリアー | コピペ画面をクリアーします。 |
コピーto漢字入力画面 | コピペ画面の内容を漢字入力画面に上書きコピーします。 |
Cache Status | キャッシュの情報を表示します。 |
Cache Print | キャッシュの内容を表示します。 |
終了 | KKJConvを終了します。 |
KKJSetupにて表示させるメニューを選択できます。
記号入力パネルは漢字入力画面において"/"キーを押すことにより表示され矢印キーもしくはテンキーにて目的の記号を選択入力するものです。 E61の「数記」モードを除くどの入力モードでも使えます。
記号入力パネルには3枚の画面があります、それぞれ「半角」、「全角」、「全角2」です。スペースバーもしくは0を押すと切り替わります。旧ファームE61では記号入力パネルを起動したキー(スペースバーの右のキー)を押すことによっても切り替えられます。
記号入力パネルで有効なキーは以下の通りです。
↑, 2, T | 上に移動します。一番上に行った場合は下に戻ります。 |
↓, 8, B | 下に移動します。一番下に行った場合は上に戻ります。 |
→, 6, H | 右に移動します。一番右に言った場合は次の行に移動します。 |
←, 4, F | 左に移動します。一番左に言った場合は前の行に移動します。 |
決定, 5, G | 十字キーの中央のボタン、選択された文字を入力します。 |
Enter | 選択された文字を入力します。 |
バックスペース、Cancelメニュー | 文字の入力を行わずに終了します。 |
スペース, 0 | 記号入力パネルを切り替えます。 |
/ | "/"の入力です。(E61では'A','I','Z'のキーで"/"が入力されます) |
SMS送信フォルダーの設定が行われていない場合、SMS送信に入るときに自動的に設定画面が表れます。 送信済みSMSの保管を行うかどうか、どの保管するフォルダーの設定を行ってください。 設定画面をキャンセル(戻るメニューの実行)をした場合は、一時的に保管機能を使わない設定でSMS送信を行います。
一部の機種でフォルダー設定のためのダイアログにてフォルダーの指定がうまく行かない場合があります、その場合はテキストフィールドに直接フォルダーを入力していただくようお願いいたします。
漢字入力画面とコピペ画面の両方にSMS送信というメニューがあります。 日本語の文章だけであれば漢字入力画面からSMS送信を行います。 もし日本語と他の言語、例えば中国語を織り交ぜた文章を送る場合には、 いちどコピペ画面に日本語の文章を写し、そこで中国語などを挿入した後でSMS送信します。
SMS送信メニューを選択すると「あて先電話番号」入力画面になります。 ここで直接電話番号を入力もしくは電話帳からあて先を選択します。
電話帳には端末の組み込みのものとKKJConvで作りこんだものがあります。 好みに応じて使用してください。
SMS送信には少し時間がかかりますが正常に終了すると完了のメッセージがポップアップします。 エラーがある場合はエラーの内容がポップアップ・ウインドウに表示されます。 正常に終了した時のメッセージはKKJSetupで抑制することもできます。 SMS送信後、正常に終了した場合は漢字入力画面もしくはコピペ画面に自動的に戻りますが、その前に手動で戻すことも可能です。
Add from Contacts | ノキア英語モードの場合の表示です。端末の組み込み機能による電話番号検索です。機種によってはメニュー表示が異なったり機能が無いものもあります。 |
Call | ノキア英語モードの場合の表示です。音声通話を行う機能です。機種によってはメニュー表示が異なったり機能が無いものもあります。 |
名前の確認 | あて先電話番号欄に表示された電話番号を検索しあて先名前欄に名前を表示します。端末組み込みの電話番号検索機能は電話番号しか取り込むことが出来ないので、それを補完するためのメニューです。 |
電話帳 | KKJConvで作りこんだ電話帳です。名前と電話番号がリスト表示されるので選択することによりSMSの送信先となります。KKJSetupにより、このメニューは隠すことが出来ます。 |
良く使うあて先 | 最近使ったSMS送信に使用した電話番号と名前を10件分表示選択する機能です。 |
送る | SMSを送信します。 |
送信済みSMS | KKJConvにより送信済みのSMSの一覧を表示します。 |
電話番号を手入力した場合や端末の組み込み機能による電話帳検索を行った場合はあて先電話番号欄とあて先名前欄が一致しません。「名前の確認」を実行せずにSMS送信を行うと自動的に名前の確認を行う機能です。 この機能はKKJSetupにより抑制することも出来ます。
KKJConvが送信したSMSは設定により指定されたフォルダーに保管されます。 送信済みSMSリストではファイルに保管されたSMSのリストを表示します。 リストを選択することにより該当のSMSの内容を表示します。 また「次のデータを読む」を選択すると現在表示されているSMSより以前のSMSファイルがあれば読み込みリストに追加されます。 もし、読み込みを試みてファイルがなかった場合は「次のデータを読む」という文字列は消滅します。
SMSの内容が表示されている画面から内容を漢字入力画面にコピーすることも可能です。 この場合、漢字入力画面の内容は上書きされます。
送信したSMSを保管するかどうか、あるいは保管するフォルダーはSMS送信フォルダー設定画面により設定します。 SMS保管設定をオフにした場合は送信済みSMSリストの表示も行われません。
送信済みSMSファイルについて
注) 現在のところ、この機能はBlackBerry版とMIDP1.0版にのみに用意されています。
KKJSetupの「その他」にある「辞書のメモリー読込み」を「入」にするとKKJConvの起動時に辞書の内容を全てメモリーに読み込みます。 これにより漢字変換の速度が向上します。 ただしメモリーの消費量は増えます。 またKKJConvの起動時間も長くなります。
ユーザー辞書を設定することにより元もとの辞書に無い単語を変換することが出来るようになります。 ユーザー辞書はキャッシュより優先度が高いので、辞書に登録されている単語を登録して常に優先的に変換させるという使い方も出来ます。
ユーザー辞書は単純なテキストファイルですので簡単に作成できます。 それをデバイス本体もしくはメモリーカードにおいてKKJSetupから、その場所を設定します。
ユーザー辞書を使用するかどうかは設定プログラムにて制御出来ます。 また、ユーザー辞書のエントリーの数も設定プログラムで指定した数までが有効となります。
サンプルのユーザー辞書 &ref(): File not found: "KKJUser.dic" at page "KKJConv"; を参考にしてみてください。 ユーザー辞書の保管場所のデフォルトは E:/KKJConv/KKJUser.doc です(区切り文字は / です)。 これはE61ではMini SDカードのKKJConvというフォルダー内のKKJUser.dicというファイルになります。 パス等の指定の仕方はデバイスによって異なるかもしれません。
P990等ソニエリ機ではデフォルトがE:/Document/KKJConvというフォルダーになっています。 メモリースティックのDocumentフォルダー下にKKJConvというフォルダーを作り、そこにKKJUser.dicを置きます。
ファイル参照ボタンを押して読み込みファイルを指定します。 文字コードの自動判別機能はありませんので、適当な文字コードを選び「オープン」メニューを実行することにより漢字入力画面にファイルの内容が読み込まれます。
KKJConvは最初の8000文字まで読み込みます。 実用的に使用出来るファイルサイズはデバイスによりますが、もっと小さなものになると思います。
ファイル参照ボタンを押して書き込みファイルを指定します。 新しいファイルの場合はファイル参照ボタンによりフォルダーを指定し、ファイル欄でファイル名を入力し「オープン」メニューを実行することにより漢字入力画面の内容を指定したファイルに書き出します。
文字エンコード、"UTF-8", "UTF-16BE", "UTF-16LE", "Shift_JIS", "ISO-2022-JP", "US-ASCII"をテストしデバイスのMIDPにてサポートされているエンコードのみを表示しています。 BOMは認識しませんし付加されません。
ファイルを読み込む時の改行コードは、CRのみ、LFのみ、CR+LFのいずれにも対応しています。 ファイルを書き出す時は改行コードとしてCR+LFを使用します。
一度ファイルダイアログを起動すると次からは前に開いていたフォルダーを表示します。 ただし新規ファイルを書き込んだ場合などは「再度読込み」メニューを実行してフォルダーのリストを最新の状態にしてください。
ファイルダイアログではひとつの画面で表示するファイル、フォルダーの数を1000に限定しています。
BlackBerryは北米を中心にビジネスマン必須のモバイルツールとして注目を浴びているデバイスです。一部には日本語対応のサービスも発表されてはいるのですが、浸透具合は今ひとつのような感じです。
香港で売られているBlackBerryは日本語は表示できるが入力できないなどという機種もあります。そこにKKJConv搭載の機会があります。
BlackBerry版は、現在のところユーザー辞書のサポートはありません。
使用方法は、ほとんどオリジナルのKKJConvと同じです。 BlackBerry特有のキー操作については下の表をご覧ください。
SYM | 記号入力パネルの起動をします。 |
Escape | 文字種変更、記号入力では取り消しとして働きます。 |
Alt+Escape | 漢字モードになります。 |
左シフト+ , | "、"を入力します。 |
左シフト+ . | "。"を入力します。 |
左シフト+ ( | "「"を入力します。 |
左シフト+ ) | "」"を入力します。 |
左シフト+スペース | 半角スペースを入力します。 |
Alt+P | 「新規追加」の動作をします。 |
Alt+O | 「追加」の動作をします。 |
MIDPの十字キーの働きはBlackBerryではダイヤルの回転とAltとダイヤルの回転の組み合わせで実現されています。
これはBlackBerry Stormを縦持ちで使用するためのものです。 BlackBerry Stormは横にすればQWERTYキーボードにて通常版のKKJConvが使えますが縦持ちにして10キーで使用する方が使い易いかも知れません。
導入後Options/Applications画面にてKKJConvに対してCompatibility ModeをEnableにしておきます。
KKJConvを起動すると10キーパネルが出ますので数字モードにロックして文字を入力します。
漢字の変換動作等には画面を上下左右になぞる事によって行います。 その他の動作に関してはMIDP版のKKJConv-tと同様です。
ptsNotes(v0.11以上)の入力にKKJConvを使用する際に便利な機能です。 詳しくはptsNotesの説明をご覧ください。 ここではKKJConvの動きだけを説明します。
それぞれの機能にはショートカット・キーがアサインされています。 規定値ではCtrl+Sが「クイック保管」、Ctrl+Lが「クイック読込み」に割り当てられています。
KKJSetupにてメニューの抑制およびショートカット・キーの変更が出来ます。
KKJSetupはKKJConvの各種設定のためのプログラムです。
各画面で必要な設定を行い「保管」で設定を有効にします。 もし、その画面での変更をキャンセルする場合は「キャンセル」を実行します。
トップメニュー(KKJConv設定と表示された画面)で「保管」を実行すると設定が保管され、次にKKJConvが始動した時に有効になります。 ここで「キャンセル」を選ぶと、全ての設定作業が取り消されます。
漢字入力画面と記号入力パネルで使用するフォントの大きさを大、中、小から選びます。 規定値は、どちらも中です。
注) 現在のところ、この機能はBlackBerry版とMIDP1.0版にのみに用意されています。
KKJSetupのその他の設定にて「辞書のメモリー読込み」を「入」にするとKKJConvの起動時に辞書の内容を全てメモリーに読み込みます。
これにより漢字変換の速度が向上します。 ただしメモリーの消費が増えますしKKJConvの起動時間が長くなります。
KKJConv終了時にテキストを自動保管、起動時に自動復元を行うかどうかを設定します。
ユーザー辞書を使用するかどうかの設定とユーザー辞書ファイルの指定を行います。
ユーザー辞書参照ボタンによりファイルダイアログから辞書ファイルを選択することが出来ます。
ユーザー辞書のエントリー数を1から255の範囲で設定します。 KKJConvはユーザー辞書を読み込む前に、この設定に基づいてメモリー領域を確保します。 したがって必要最低限の数値を選ぶことをお勧めします。
必要なコピペ画面でのメニューを選びます。
必要な漢字入力画面でのメニューを選びます。
必要な文字種を選びます。
メニュー、文字種のショートカット・キーの設定が出来ます。
機能毎に設定されているボタンを押すとキー入力画面になります。 その機能に設定したいボタンを押し「保管」メニューを実行することによりキーの設定が出来ます。 設定できるキーは、ひとつのキーコードを発生するものだけです。 例えばCtrlと英字キーの組み合わせなどです。 キーの機能が重複しているかどうかは設定プログラムでは検証していませんので、ユーザー自身で管理してください。 Defaultボタンを押下することによりショートカット・キーの設定を規定値に戻すことも出来ます。
Freedom mini bluetooth keyboardにおいてNokiaのドライバーを使用するのが調子が良いようなのですが、その際に一部のキーにおいてキートップと実入力が異なってしまいます。 それを正しくするためのキーコード変換を行うかどうかの設定です。
変換を行っているキーは以下のキーです。
(123)キー+@ (123)キー+# (123)キー+\ (123)キー+” (Alt Gr)キー+$
また左ソフトキーだけがキーボードから操作できるためコピペ画面の切替を左ソフトキーのメニューに追加します。
注) 現在のところ、この機能はBlackBerry版とMIDP1.0版にのみに用意されています。
「入」にするとKKJConvの起動時に辞書をすべてメモリーに読み込みます。 これにより漢字変換の速度が向上します。 ただし当然ながらメモリーの消費が大きくなります。 またKKJConvの起動時間が長くなります。
M600i, P990i, P1i等のOKキーによる文字種変更とOKキー長押しでのコピペ動作の制御です。 通常は「自動」で良いです。 将来、新しいSonyEricssonのデバイスが発売された時に「入」にすると同じ動作が期待できるかもしれません。
Nokia E7-00でシフトモードの制御が乱れてしまったことにより追加した設定です。 E7-00では規定値としてオン、他の機種ではオフになっています。 通常はオフで問題ないはずです。 もし入力している文字とシフトモード表示の食い違いが気になる場合はオンにして見ると良いかもしれません。
SMS発信関連の設定です。
SMS送信フォルダーの設定画面を起動します。
この設定の中の「保管」は、他のKKJSetupの保管オプションと違い単独で機能します。
SMS送信フォルダーの設定ではSMSの送信時に保管を行うかどうかと、どのフォルダーに保管するかを指定します。 フォルダーの規定値は「E:\KKJConv\Sent\」(ソニエリは「E:\Document\KKJConv\Sent\」)です。 フォルダーが存在しない場合は自動的に作成します。 フォルダーの指定は必ず \ などのパス区切り文字で終了している必要があります。 保管時にフォルダーが使用可能かどうかの確認を行いますので新しいフォルダーを使用する場合は、あらかじめフォルダーを作成しておく必要があります。
あて先番号とあて先名前が一致していないと思われる時にSMS発信の際に自動的にあて先名前を検索する機能の制御です。
SMSの発信がエラーメッセージを出力することなく終了した場合に表示されるメッセージの制御です。
KKJConv組み込みによる電話帳検索機能です。 必要なければ「切」にします。
現在のところ5種類のキートップが選択できます。 選択項目にはキーボード最上段の青色の刻印の文字を表示しているので容易に選択できることと思います。 ヨーロッパのキーボードの場合、私たちが普通使わない記号もあります。 その場合は、別のものに置き換えています。
もし、ここに存在しないキートップのE61をお持ちの方は、キートップの写真を送っていただければ対応いたします。