今になって初Windows Phoneに挑戦した理由のひとつがWP8.1になりVPNが使用できるようになったことです。中国事情により海外の各種サービスを利用する上でVPNが使えないことには色々と不都合があります。
[ VPNが必要だったサービス ]
– TwitterとFacebook (Twitterに関しては一度ログインすれば、その後Peopleハブにて使用するのにVPNは必要ありませんでした)
– Googleのログイン。ログイン後にメールの送受信するのはVPNが無くても大丈夫です。
– ストアから一部のアプリケーションのダウンロード。TwitterやFacebookなどです。
– 2014年7月2日からはLINEもVPN無しでは使用できなくなりました。
WP8.1に搭載されているVPNはIKEv2というのものです。最近は色々なVPNサービス・プロバイダーがこのプロトコルをサポートするようになってきています。私は以前から使用している12vpnを使うことにしました。12vpnについては小龍茶館に詳しい説明と申し込み方法が記載されています。加えて割引クーポンもありますので、まだVPNを使用されていなかたはぜひご覧ください。
設定自体は他のVPNプロトコルと較べても難しい訳ではありませんし、12vpnのサイトにもスクリーンキャプチャー付きで細かく解説されています。ところがWP8.1のバグとも思える現象に遭遇し少し悩みました。それについて少し解説してみたいと思います。
問題はIKEv2を証明書(秘密鍵かな?)を利用して接続する場合、複数の証明書をインストールしても設定画面にひとつしか現れないということです。ひとつの証明書しかインストールしないと決めてしまえば問題はありません。
[ 証明書がひとつしか見えない ]
12vpnの場合、IKEv2に対して証明書を使用した接続を行うので設定自体は簡単なものになっています。12vpnにログイン後、Windows Phone向けの設定ページに行くと2つの証明書がダウンロード出来ます。接続先サーバーにより、この2つの証明書を使い分ける必要があるので、2つともインストールしました。VPNの設定画面では「サーバーの名前またはIPアドレス」のところに接続先サーバーのホスト名を入れます。次に「接続に使用する資格情報」をタップして「証明書」を選択します。すると直ぐ下に証明書を選択する部分が出てくるのですが、どうやってもひとつの証明書しか現れません。その証明書にあったホスト名に対しては設定を完了し接続も可能です。そこで選択出来ない証明書は使いようがないので、ほんとうに使用したかったサーバーに接続できませんでした。
証明書のインストール状況を調べようと思ってもVPNの設定画面以外に証明書の名前が現れるところがありません。従って、証明書を削除してやり直すことも出来ません。再度、証明書を入れなおしても全く何も変わりません。単純に後から入れた方が表示される訳でもないようです。というより、すでに一度導入済みの証明書を入れなおしても何も変化がないと考えるべきかも知れません。
仕方が有りません。もう一つの証明書を使用すべく端末のリセットを行いました。基本設定だけ済ませてVPNの証明書を読み込んでみます。まずは本当に使用したかった証明書です。仮に証明書Aとします。それを読み込み対応する接続先のサーバーを幾つか設定しました。まったく問題無しです。このままでも良かったので、試しにもう一つの証明書Bも読み込んでみました。するとvPN設定画面では証明書Bしか表示されなくなりました。先に設定しておいたVPN設定は生きています。従って、証明書Aが消えてしまったわけでは無く、設定画面で見ることが出来ないだけです。新たに証明書Bを使用したVPN設定も使えます。一応、これでVPNの設定自体は望みの状態にはなっていますが、新たに証明書Aを使用した接続を作ることは出来ません。また、設定済みの証明書Aを使用した設定を編集することも出来ないと思われます。もし証明書A関連で何かしようとする場合はまた端末のリセットから始めなければなりません。後からよく読むと、そのような事が12vpnのサイトにも書いてありました。ひとつの証明書だけにしておけみたいな內容でした。
[ VPNの使い勝手 ]
VPNの使い勝手はかなり良いです。クイックアクションに登録しておけば、何時でも簡単にオフオン出来ます。オンにしておくとオンデマンドで必要な時に接続に行くようですが、必要なくなった時にすぐ切れるわけでは無いので結局のところ接続したままな感じです。
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