E90でキー入力で不思議な点があるとは最初から感じていたのですがE71で少しテストをする機会を得て、その正体が分かりました。たまたま、そのE71の入力が中国簡体字になっていたので気づいたのですが一部の記号キーからユニコード(UTF-16LE)の記号(文字幅が全角相当の記号)が入力されていました。私のE90も同様で簡体字入力にすると一部の記号キー(全てではないのが何とも)UTF-16LEで入力されます。
これで不都合なのは+JやKKJConvなどで一部の記号や句読点、長音が入力出来ない点です。実はE90の場合はCtlキーを併用すると入力出来ていたので、あまり深くは考えていませんでした。まさかUTF-16LEのコードが発生しているとは思いませんでした。
以下E90で入力される主なUTF-16LEな記号キーです。
記号 / キーコード
! / 0xFF01
” / 0xFF02
, / 0xFF0C
– / 0xFF0D
. / 0xFF0E
MIDPから見たキーコードですが+Jで同じキーが入力出来ていないのでNativeな環境でも同じと推測されます。他にもあるかも、、、
KKJConvでは、これらのコードは今のところ捨てられています。対応するASCIIコードの記号にマッピングするのが適当な処理と思われますので、その方向で対処しようと考えています。
2つ前のエントリーで紹介した「こばこのひみつ」さんの日中フォントは英字が固定ピッチだったのですが、プロポーショナルなフォントになったものが公開されました。
早速、導入してみましたがなかなか良い感じです。NOKIAオリジナルのフォントに比べると英数字が細くてスタンバイ画面などの視認性は落ちるのですが、わたし的には慣れれば大丈夫な範囲です。改行記号などもちゃんと入って、NOKIA向けにカスタマイズされているので使いやすいです。


NOKIA向けGoogle Mapアプリの中国版がバージョンアップし2.2.0.5になっていました。アイコンもご覧のように新しい物になりました。
何が変わったのか細かくは見ていませんが、ランドマークの情報が簡単に見ることが出来るようになったり、公共交通機関を使用したルーティングが出来るようになっています。左のキャプチャーは、試しに行ったルーティングです(文字が切れているのはフォントを変更しているからです)。バスと地下鉄を乗り継ぐ場所が表示されています。単なる経路案内と違って地図上で乗り換えの様子も確認できるメリットは大きいです。
また、バス停の名前がとてもややこしい上海なのですが、始点と目的地が地図上で選択できるため、バス停の名前が分からなくても良いのは大きな利点です。
多少、おかしな経路が表示されることも有りますが、これは致し方ないでしょう。
海外デバイスを使う場合、乗り越えなければならないのはフォントの導入です。私の場合、多少の豆腐は無視してノキアの中国語フォントを使うのが流儀だったのですが、最近になって半角カナ入りの情報が読みたくなりフォントの入れ換えを行っていました。ずっと、ある方から譲っていただいた物を使用していました。
フォント、特に複数のフォントの組み合わせとかを行うと権利関係をクリアにしておかないと二次配布とか出来ないので、どうしても個人的な利用になってしまいます。その辺りを精力的にクリアして配布されている「こばこのひみつ」さんには頭が下がります。その「こばこのひみつ」で中国語にも対応したフォントが公開されましたので、早速導入してみました。読み安さは先に使っていた物も遜色は無いのですが、こちらは人に勧められるのが何よりの利点です。ただし英字が固定ピッチになっています。この辺りは好みの問題がありますね。
最初はFontRouter.LTを利用した導入の仕方を紹介しようと思ったのですが、色々と情報がすでにありますのでリンクと補足にとどめます。
- フォントは「こばこのひみつ」日本語、英語、中国語( 簡体字)が表示可能なフォント公開に貼り付いています。
- FontRouterを使った設定手順は上の記事のコメント欄と同じく「こばこのひみつ」さんのこちらの記事をご覧ください。
- 設定ファイルであるFontRouter.iniの全体像については「桃ばいら」さんのこの記事も分かりやすいです。私の設定は、これに近いかも。NativeFont=1になっているのとZoomRation=95が違うくらいです。
- 私の場合、フォントはC:¥Data¥Fonts¥下にコピー、FontRouterはE:に導入しています。FontRouter.iniの場所はE:¥Data¥Fonts¥FontRouter.iniになります。これだと万が一何か問題があってもMiniSDカードを抜けばオリジナルフォントで立ち上がります。
遅ればせながら+J V1.10をNokia E90で試してみました。
やはりE90の開閉動作に連動して入力モードが変わるのは便利です。やっと、これで使う気になってきました。10キーを使用した5タッチ入力で時間がたつと文字が固定されるのもNokia機の通常動作と同じなので、とても良いです。
フルキーボードでの「かな入力」へのショートカットがCtrl+Kに変わっているので最初はとまどいましたが、すぐに慣れました。これは、おそらくE61でのNumキーの呪縛を回避するためなのでしょうね。
E90の言語を「中国簡体字」にしたときに句読点および長音が入力できない問題は直っていません。Ctrl+Iで記号一覧を表示すれば入力できる。通常は「英語」にしているので、ガマンできる範囲です。
以前にも紹介していますがNokiaの携帯電話向けのGoogle Mapアプリの中国語版はhttp://ditu.google.com/という中国語版の地図を取り込んでくれるので、とても便利です。ただ残念なことには、最初に試したときはGPSはおろかMy Locationも使えませんでした。
久しぶりにアップデートしてみるとGPSとMy Locationが使えるようになっていました。ここで問題なのは中国の地図の測地系がローカルであることです。
実際に試してみました GPSは十分に衛星を捕らえていてGPS DataのAccuracyが数十メートルの時に’0’キー押下で表示された円は画像のように600メートルのものでした。なるほどです、測地系の差を円の大きさを大きくしてカバーしたようです。
せっかくGPSが使えるようになっても、細かな位置確認には使えないのが残念です。何もないよりはマシですしNokia Mapsと併用すれば役には立つでしょう。

Mac miniを最近購入したのですが、その時に同時に購入したのがBluetoothで接続するApple Wireless Keyboardです。ちょうどMacBookのキーボードだけを抜き出したような形状です。
Mac miniに接続するだけでは面白くないので、お約束ですがNokiaの携帯電話に接続してみました。E90に最初から付いているWireless Keyboardドライバーで問題なく使用できます。専用キーボードでは無いのでタスク切り替えとかは出来ませんが、左右のソフトキーが押せるのでかなり実用的です。
この大きさなら(因みに重量は350gほど)携帯電話と共に持ち歩くことも不可能ではないかも。E90との組み合わせで持ち歩くことはないでしょうけど。
昨年、初めてのS60 3rdプログラムとして公開した簡単なゲーム「サイモン」のソースコードの改訂版を普通的生活工作室のサイモンのページにアップロードしました。
機能的な変更はありません。ソースコードを見直してサンプルとして不適切な部分を変更したものです。したがってバイナリーの方は変更していません(ソースのZIPには含まれています)。
主な変更点は、
- ローカル変数にもかかわらず変数名の最初がiで始まるものがあった(iで始まるのはクラス変数です)ので変更。
- タイマーの停止でActive ObjectのDoCancel()を呼んでいた。これは禁止事項です。代わりにCancel()を呼ぶようにした。
- FsSessionを新たにオープンする代わりにCCoEnv::Static()->FsSession();を使用。
です。もし、S60 3rdのサンプルコードとして、これを利用される場合には新しいsimon120.zipをご利用ください。
先月VoIP, IMクライアントとしてNimbuzzが調子良いと書いたばかりですが、いつの間にかNimbuzzにはログインできるが、その先の別のサービスにログインできなくなってしまいました。再設定とかも考えましたが、以前ログイン出来ずに断念したfringに再挑戦してみました。
fring 3.35.12をNOKIA E90に導入したところ、今回は問題無くログインできました。
SIPの登録が出来るのが特徴です、しかも携帯電話本体のSIPの登録よりはるかに簡単です。NimbuzzではEDGE接続の時は音声通信のメニューが消えるようになっていましたがfringでは音声接続も有効です。試しにYouFonのエコーテストを上海のEDGE接続で試してみましたが、ちゃんとテスト出来ました。ちょっと驚きです。また携帯電話本体のSIP設定を有効にしたままfringのSIPを設定を有効にするともできます。その状態でSIPが着信した場合はfringでの着信になりました。
最近ハマっているTwitterの接続もサポートしていますが、こちらは専用のクライアントを使った方が良いです。fringからだと単純なチャット画面が開くだけです。それを開いている時にフォローしている人がつぶやけば表示されますがタイムラインを遡って発言を参照したりはできません。唯一の利点はfringを立ち上げておけば誰かがつぶやいたときにアラームが鳴るので直ぐに分かることです。
気になるバッテリーの持ちも問題無さそうです。少なくともNimbuzzの時のように見る見る減っていく感じではありません。
ま〜さんのM-FEPがSymbianのOpen Signed Online(昔の言い方では開発者証明に相当するもの)に対応しました。
早速E90に導入してみました。私の場合、M-FEP60本体とM-FEPSetupは順調にOpen Signed出来ましたがL辞書がうまく行きませんでした。そのためSISXplorerで分解して辞書ファイルを自分でコピーしました。
SISXplorerでファイルを取り出すとファイル名の頭に0_のようなシーケンス番号のような物が付いてしまうのでコピーする前に、それを取り除かないといけません。 もしかすると、ま〜さんが自力でコピーする人のためにzipファイル版の辞書を用意してくれるかもしれません。
Open Signedですとケイパビリティに限界があるので全てのアプリで使用できるわけではありませんが、私には今のところ十分な機能を提供してくれます。またE90のフルキーと10キーを自動的に認識してくれるのは、とてもありがたいです。