
携帯端末での動画再生については元々ネガティブな印象を持っていました。画面は小さいし、メモリーの容量を圧迫するし動画ファイルを作る手間はあるしと積極的に試そうとは思っていませんでした。
最近になって、色々な方のブログで携帯電話で録画したテレビ番組を見ている人とかが結構いる事から、ちょっと試してみようと思いました。
もともとホームビデオを編集して DVD を作成したり、古い VHS ビデオテープをキャプチャしたりしていたので画像ファイルを作るという下地は出来ていました。
また、変換するためのソースとなる画像ファイルも沢山持っています。
次は携帯端末用に画像ファイルをエンコードする方法を確立しなければなりません。
これは、あっけなく答えが出てしまいました。
とびっきり簡単に使えるフリーのプログラムがすぐに見つかりました。
その名も「携帯動画変換君」です。
使い方は簡単なので、ここに書くまでもありません。
今のところ細かいカスタマイズは一切行わず出来合いの設定を使用しています。
ここでは P910c に適した設定を見つけるべくテストした結果を報告いたします。
- 画面サイズ QVGA (320×240) だと画面の更新が追いつかない。QCIF (176×144) を使うべし。
- 音質重視の AAC を使用すると、だいたい30分から40分過ぎの所から画面の更新がおかしくなる。AMR では100分の画像ファイルでも大丈夫だった。
ということで、現在のところ以下の2つのエンコード・オプションを使い分けています。
- 音質重視で長さが30分以内のもの – 「3GPPファイル,音声AAC形式一般設定 動画XviDエンコード」、「QCIF高画質15fpsステレオ」
- その他のもの – 「3GPPファイル,音声MR形式一般設定 動画XviDエンコード」、「QCIF標準質15fpsモノラル」
実際試してみると面白いです。
キャプチャーしたけど見ていない動画ファイルが沢山あるので P910c に入れて持ち歩いています。
スタバでは小説とかを読むのが今までのスタイルでしたが、当面は P910 で動画を楽しむということになりそうです。
エンコード時間は 100 分のファイルでも 20 分以内で終わりますし、片手間でできる範囲内です。
ファイルサイズは、設定例1の場合で長さ 7 分弱のファイルが 24MB 弱、設定例2で 100 分のファイルは 140MB 前後でした。
手持ちの 256MB のメモリースティックになんとか収まっていますが、大きな容量のものが欲しいです。


だいぶ前にテストした内容なので、やや記憶は曖昧です。
P910c を使い始めてからも結局 PDA としては PlamOS 搭載の Sony CLIE SJ33 が手放せませんでした。それでは、ということで SJ33 から P910c を使用してインターネット接続に挑戦してみました。
目標はメールの送受信です。
SJ33 と P910c の接続は赤外線を使います。よって P910c 側ではあらかじめ赤外線ポートをモデムとして設定しておきます。
SJ33 側は最初「環境設定」の中の接続メニューで何とか設定してみようとしましたが簡単には行きません。そこでネットで色々サーチをかけて設定例を探してみると、なんと中国移動通信から PalmOS 用の GPRS 接続プログラムがダウンロードできるのが分かりました。何故か広東移動通信のページです、北京移動で同様のページを探しましたが見つかりませんでした。
http://www.gmcc.net/business/consultation/gprs_jp.html
上のリンクから PalmOS 用のプログラムをダウンロードします。
ダウンロードした gprswizard_palmos.exe を実行すると見事に文字化けしますが構わず導入を進めます。
導入の最後のほうで自動的に PalmOS 用のプログラムの導入が予約されます。
PC 用のプログラムも導入されますが、文字化けでよく分からないので使ったことはありません。
SJ33 を HotSync してプログラムを導入します。
GPRSDial というアイコンをクリックすると上に貼り付けたような画面がでます。
画面のとおりの設定で Password には携帯電話の電話番号を入れました。
電話番号や APN に設定されている Cmnet という文字列が最初から入っていたのか後から入れたのかは良く覚えていません。
あと APN Setting の画面で P910c と接続して Setting ボタンも押しました。
なにやら電話機との間でやりとりが行われます。
これが必須の作業なのかどうかは不明です。
いずれにせよ、この画面の状態で Connect を押すと接続されます。
電話番号は *99# と *99***1# の二つがありますが、どちらでもつながります。
メール・ソフトは CLIE Mail を使い見事に日本語メールの送受信に成功しました。
CLIE Mail の設定は普通のメールソフトを設定できる知識があれば特に難しいところはありません。
この方法を使えば日本語化できない携帯電話でも日本語メールが出来ます。
ただ赤外線だと机の上など、しっかりとしたところに電話機と CLIE をおかないといけないので機動性がありません。
よって、日本語入力は SJ33 の方が楽なのですが接続の面倒さから P910c 単体でのメールを普段は使用しています。
Bluetooth の使える PDA を持っていれば話は別なんですが、、、
先達広場で実は一つだけ買い物をしました。パーム飲茶blogで紹介されていた「ステレオBluetoothヘッドセット i.Tech Clip S」です。値段は忘れてしまいしたが、財布に入っているお金で十分買えるものでした。前から Bluetooth ヘッドセットに興味はあったものの耳かけタイプには抵抗があって i.Tech のクリップ・タイプの物に注目していました。普通の製品を買っておけば良いものを、ついつい「Not For Resell」などと書いてあるパッケージに惹かれて、これを買ってしまいました。
一度、先達広場を出て MTR の駅まで行ってから、電源が必要なのに気が付きました。i.Tech Clip S は、確か Nokia の充電器を使って充電するはずです、でも私の携帯電話は Sony Ericsson ということで、パッケージを開けて電源コネクターの形状を確認、本体には極小 (直径2ミリほど) の電源コネクターの穴が付いていて変換アダプターでもう少しだけ大きな電源コネクターに変換できるようになっています。先達広場に戻って、店先に AC アダプターが沢山ぶら下がっているお店で無事 Nokia の純正品を買うことが出来ました。
まずは携帯電話とペアリングしてみました。説明書を読みさえすれば簡単にペアリングすることができます。残念ながら私の携帯電話は香港では使えないので、本格的なテストは中国本土に帰ってから行いました。ハンズフリーでの会話は概ね良好です。MP3 の再生にも挑戦してみましたが、これは未だどうすれば良いか分かっていません。ハンズフリーで接続して MP3 を鳴らしても本体のスピーカーが鳴ってしまいます。
私は頻繁に携帯電話を使用するわけではないので普段はハンズフリーで会話をすることはありません。この Bluetooh ヘッドセットの主な目的は PC との接続にあります。Skype で会話するときに ThinPad X30 では ThinkPad 本体のスピーカーと内臓マイクでハンズフリー会話が出来ますが他の PC ではコードの付いたヘッドセットを使用しなければなりませんでした。これが不自由で狙っていたのが Bluetooth ヘッドセットでした。
ペアリングは簡単に出来ましたが、未だに接続させるためのコツがつかめていなくて苦労する時があります。P910c では簡単につながるので、現在使っている PC 側の Bluettoth ソフトの問題かもしれません。一度つながってしまえば快適に Skype で会話を楽しむことができます。やはりコードがつながっていないと開放があって良いです。
せっかくのステレオ・ヘッドセットなので音楽の再生にも挑戦してみました。最初、ヘッドセットのプロファイルで接続して音楽を聴いていて、音楽再生にはいくらなんでも貧弱だとがっかりしたのですが、後から Bluetooh AV というプロファイルで接続できることに気が付きました。さすがに AV 用のプロファイルです、そこそこちゃんとした音がします。Bluetooth の帯域幅では良い音が期待できないみたいな話を聞いていたので、ちょっと感激です。時々音が途切れることがあるのが残念ですが、致し方なし。今も Yahoo サウンドステーションで Jazz を聴きながら、この記事を書いています。
説明書にしたがって設定しても、電話の着信音や電源オフ・オン時に本体から鳴るはずのビープが聞こえません。不良品をつかんでしまったかな。電話で使用することは無いのでよしとしましょう。
P910のバッテリーは、かなり長持ちします。わたしは、あまり電話をかけないので、時には一週間ほど充電しなくても大丈夫なほどです。それが、朝充電を終えたばかりなのに昼ごろに見ると、ずいぶん電池残量が減っていることが、この2ヵ月ほどの間に2回ありました。とりあえず、気がついた時に電源を入れなおすと正常な状態にもどります。
購入当初には経験していないことと、電源の入れなおしで回復することから最近導入したソフトウェアに問題がありそうな気もしますが、未だ原因は特定できていません。
メールのシンクについては PC のメール・アカウントを携帯電話と共通に使用するときにシンクさせるというような趣旨のものです。P910c では EmailViewer というサードパーティ製品を使用しているため最初から対象外なので詳しいテストはしていません。
結果としては控えの電話帳として Windows 付属の Windows Address Book に対してシンクで内容をコピーしておくという使い方に落ち着いています。
私の理想としては Palm Desktop のようにパソコンを使っているときは Palm なくても良いやってくらいに Jotter とか Task のデータが PC に持ってこれれば良かったのですが。まぁ、カテゴリーとかに目をつぶれば使えるわけですが、そのためだけに Outlook とか Lotus オーガナイザーを導入しておくというところにも抵抗感を覚えます。
Jotter (メモ)
Outlook (Office Personal Edition 2003)
タイトルは中国語固有の漢字が文字化け。内容部分は中国語固有の漢字も大丈夫。
Lotus Organizer 2001
タイトルは中国語固有の漢字が文字化け。内容部分は中国語固有の漢字も大丈夫。
どちらも同じような結果でした。またカテゴリーについても、どちらも失われてしまいます。
メモの機能のシンクが、もっとうまく行けば Palm を脱却できるのですが当面は Palm も使い続けるしかありません。
内容的には「タスク」と同じになりました。
Outlook (Office Personal Edition 2003)
タイトルは中国語固有の漢字が文字化け。内容部分は中国語固有の漢字も大丈夫
Lotus Notes 6.02
日本語は問題なし、中国語固有の漢字は ? になってしまいました。
Lotus Organizer 2001
内容が不完全。タイトルしか反映されない、しかも中国語固有の漢字もだめです。
Outlook (Office Personal Edition 2003)
タイトルは中国語固有の漢字が文字化け。内容部分は中国語固有の漢字も大丈夫。
Lotus Notes 6.02
日本語は問題なし、中国語固有の漢字は ? になってしまいました。
Lotus Organizer 2001
内容が不完全。タイトルしか反映されない、しかも中国語固有の漢字もだめです。
Outlook が一番まともです。ただし、これだけのために Outlook を導入しておくかどうかは疑問。
日本語化した P910c ではアドレス帳に中国語でも日本語でも名前や住所を登録できます。
それを念頭に置いて Windows PC との Sync のテストをしてみました。
Outlook (Office Personal Edition 2003)
日本語は問題なし、中国語固有の漢字は ? になってしまいました。
Lotus Notes 6.02
日本語は問題なし、中国語固有の漢字は ? になってしまいました。
Lotus Organizer 2001
内容が不完全。携帯電話の番号が見えないので致命的。中国語固有の漢字もだめです。
Windows Address Book (アクセサリー/アドレス帳)
一覧表示に携帯電話が表示されないが、プロパティを表示すれば見られる。日本語、中国語ともに問題なし。
ということで Windows 標準のアドレス帳が一番良い感じです。私の使い方ではパソコンのメールで使うアドレスと共通にしたりせず、あくまで携帯電話のバックアップ的な用途ですので、今のところこれに落ち着いています。
Sync の注意点
– 中国の漢字が ? になってしまう Outlook 等を相手に Sync をすると2回目には中国語の漢字が ? になった状態で Sync されて携帯電話側も ? になってしまいます。 Force Full Sync で PC 側を上書きでテストすれば大丈夫です。
– どういう条件で発生したかは分かりませんが Windows のアドレス帳と Sync していて電話機側のアドレスが全て二重になってしまったことがあります。現在は Conflict があった場合は PC 側を上書きという設定にして様子を見ています。これが効果がなければ Force Full Sync で PC 側を上書きにするしかないかもしれません。
USB、赤外線、Bluetooth の接続設定を簡単に行う方法です。
フリップを開いた時に下のほうに Bluetooth や赤外線のアイコンが出ていれば、それをタップすると Bluetooth を手早くオンにしたりコントロールパネルの該当のページに行けるというのは使ってみればすぐ気がつきます。ところがこの方法は中途半端でして Bluetooh をオンにするのは簡単ですがオフにするのはコントロールパネルで行うので面倒です。赤外線は逆でオフにするのは簡単ですがオンにするのが面倒です。USB にいたってはコントロールパネルを最初から開いていかなければなりません。
これらを簡単に設定するメニューがフリップを閉じた状態のメニュー存在するのを最近になって気がつきました。
1. フリップを閉じたままメニュー・キー(そういう名前でしたっけ? C の右のキーです)を押す
2. ‘#’ キーを押す (Applications)
3. ‘9’ キーを押す (Connections)
4. ジョグダイアルで変更したいインターフェースを選ぶと必要最低限のメニューが出ます。
フリップを開いた時と閉じた時でメニューが違うのは分かってはいましたが、ここまで使い勝手の良いものがフリップを閉じたメニューにあるとは気がつきませんでした。