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RT2832Uチューナーの次の目的は航空無線の受信です。我が家は上海虹橋空港に近いのでタワーの交信も聞けるはずと期待しての挑戦です。RTL2832Uドングルの詳細については過去記事を御覧ください。

RT2832Uに付属しているアンテナは目的とする120MHzから130MHzを受信するには適していません。まずはアンテナの作成からです。市販品も手頃な値段で売っていますが、簡単なものでもアンテナを作ること自体が楽しいです。

[ アンテナの作成 ]
手持ちの材料で簡単に作ってみました。
使用した材料:
– そこそこの太さの被覆されたコード、中に細い銅線が詰まったものです。元々は電源コードだったものを使用。
– TVアンテナ用の同軸ケーブルF型コネクター付き。未使用で余っていたものです。
mcxtofconn– MCX-F変換コネクタ。RT2832Uドングルには小型の同軸コネクター(MCX)が付いています。それをTV用の同軸ケーブルに付いているF型コネクターに接続するためのアダプターです。通販(Taobao)にて12元で購入しました。送料が10元かかっているので合計22元です。

作成するのは構造が簡単なダイポール・アンテナです。設置場所の都合とおそらくは航空無線は垂直偏波であると思うので、垂直ダイポールにします。作り方はいたって簡単で被覆コードを約60cmにカットしたものを2本用意します。同軸ケーブルの被覆を剥がして芯線とシールドを露出させます。60cmにカットした被覆コードの一本を芯線、もう一本をシールドに半田付けしてまっすぐに伸ばせば完成です。短縮率がどれくらいになるか分かりませんが、60cmでおそらくは中心周波数120MHz付近になると思います。

アンテナとしての形を保つためには何かしら構造物が必要ですが、これもごく簡単に窓ガラスにテープで貼り付けました。
RT2832UwithCoaxdiporeant

[ 受信の設定 ]
受信にはMac OS X上のgqrxというSDRアプリケーションを使用しました。ちゃんと受信出来るまでに随分と手こずりました。キモはFilterの設定をWideにするということでした。FilterがNormalのままだとキャリアが出ているのは分かるのですが、まったく音声として復調出来ません。ということで設定は、

Filter: Wide
Mode: AM
AGC: Fast

でOKです。

airbandongqrxあとは適当に115MHzくらいから135MHzを探すか、ネット上で公開されている(中国の場合baidu.comで”航空频率”で検索)周波数に合わせてみます。空港に近いためか、かなりクリアーに交信の様子が聞けます。まだじっくり聴きこんではいませんが、航空無線は英語が基本かと思ったら、結構中国語の会話も聞こえてきます。

Raspberry PiにRT2832Uを接続しMac OS X上のgqrxからTCP/IPで接続し受信することも出来ますがMacBook Airに直接RT2832Uを接続した場合に較べてノイズが多くなります。USBケーブルでノイズを拾うという話しもありますので、時間があればノイズ対策を試してみたいです。

PCさえあれば格安に航空無線の受信環境が得られます。興味の有る方はお試しあれ。

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