WTW Kagawaの大先輩が65サイズのドローンに載せられるとっても小さなマイコンでRGB LEDを制御するための記事を書かれています。これを共同で発展させてみました。
WTW Shikou(WTW Tokushima + WTW Kagawa)ではタイニードローン・レースにおいてVTXチャネル毎に色を変えたLEDを搭載するというレギュレーションを推進しています。徳島県で行われたNAKA DRONE RACING 2024では色分けが観客視点でのドローンの識別に効果的であることが確認できました。
RGB LEDを搭載するためのオプションの一つとして、この独立したマイコン制御を提案したいと思います。一般的なFCによるRGB LED制御については過去の記事をご覧ください。
使用しているマイコンチップはATtiny85 SOP版です。本当に小さくてサイズ的にどんなドローンにも無理なく載せられます。重量などは計測する気にもならないくらいです。これ一つでRGB LEDを自在に光らせることができます。なんて素敵なことでしょう。
実装するとこんな感じです。プロポのスイッチを短押しで色変更、長押しで光り方の変更を行うようにプログラムしています。
使用しているRGB LEDはKou_chanの2.7mm幅のものです。
なんとか実装にこぎつけた。詳細はまたブログで紹介します。 pic.twitter.com/kXJyodUA9Z
— コザック KozakFPV (@nkozawa) June 17, 2024
このマイコン制御によるLED搭載が活躍するシーンとしては次のようなことが考えられます。
– Mobula6 2024のようにLEDパッドがないFCを搭載している場合
– 某ベータのFCのようにLEDパッドがあるのにまともに動かないFCを使用する場合 <- 既知の回避策が効かないケースもあるそうです
– BetaflightのLED個数制限である32個を超えるLED数を扱いたい
この方法の欠点、難点は以下の通りです。
– 予めプログラムした限られたパターンのLEDの光らせ方しか利用出来ない
– ドローンに組み込んだ後からのプログラム変更はかなり難しい
– プログラムを書き込む環境作りが、電子工作に慣れた人に限られる
そもそもプログラムを書き込むこと自体が大変であることはかなり大きな問題ですので、プログラムを書き込み済みのマイコンチップATtiny85の頒布をいたします。プログラムは2種類あります。目的に応じてお選びください。以下簡単なガイドと頒布用ページのリンクを載せておきます。
FCとの接続方法、Betaflightの設定、自分でプログラムを書き込む方法などは別のページをご覧ください。
< FCに接続せず、小さなスイッチを搭載したい、あるいは信号線をGNDに触れさせることにより制御したい >
RGB LED制御プログラム書き込み済みATtiny85 – スイッチ/BUZZパッド接続用
< FCのBUZZパッドに接続して送信機から制御したい >
RGB LED制御プログラム書き込み済みATtiny85 – スイッチ/BUZZパッド接続用
< FCのUARTもしくはLED_Strip用パッドに接続して送信機から制御したい >
RGB LED制御プログラム書き込み済みATtiny85 – UART/LEDパッド接続用
実装方法については別記事にいたします。
– ATtiny85によるLED制御 – ハードウェア実装編
– ATtiny85によるLED制御 – BUZZパッドを利用した制御方法
– ATtiny85によるLED制御 – UART/LEDパッドを利用した制御方法
– ATtiny85によるLED制御 – プログラムの書き込み方法
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[…] WTW四国ではVTXチャネルによってLEDの色を変えるというレギュレーションの普及を目指しています。VTXチャネルをsmartaudioで変更すると同時にLEDの色を変更するのは合理的ではありますが、レースによってはVTXと関係なく送信機のスイッチで色を変更することも考える必要があるかも知れません。その一つの答えは独立したマイコンチップでLEDを制御する方法でした。ここで原点に戻りBetafligh configuratorのLEDストリップ画面でAUXスイッチを使う方法を再度試してみることにします。 […]