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以前から実験用の電源を欲しいと思っていましたが、リポバッテリーを利用した実験用電源セットで間に合っていました。いまでもそれで問題は無いのですが、良さげな電源がTBS COUCHで紹介されていたので購入してみました。中国での価格は5インチドローンのリポ、2本分くらいなので実験のためにリポを充電したりして消耗させるより良いかもです(物欲理論でやや難あり)。

リポ電池を電源とした自家製テストキット

TBS COUCH中でTrappyは電流制限機能があるのでスモークストッパーの代わりになると言っていますが、そこはやや疑問ありです。これについては後ほど詳しく書きます。

購入した電源はWanptek NPS3010Wというものです。TBSで販売しているのはDPS305Uという型番なので少しスペックが違います。TBSで販売しているのは5A仕様ですが私のは10A、またTBSの物は18WのUSB充電機能が付いていますが私のはUSB出力はありません。

電源にはミノムシの付いたケーブルが付属していますが、ドローン用にXT60の付いたケーブルを作りました。XT60からの各種変換ケーブルは以前のテストキット用に作って有るので、これで何でも接続できます。


電圧は0-30Vの間で自由に設定できます。 4桁のLED(小数点以下2桁)で電圧を確認出来ます。そこそこの精度があるのでテスター等で確認する必要はありません。


簡易スコープで見る限り変なリップルもありません(高い周波数のノイズは分かりません)。

電圧が簡単に設定出来るので3.3Vの受信機の単体テストにも使えますし1Sから6Sまでリポの代わりにもなります。

この電源には定電流モードがあります。電流値を設定しておくと、それ以上の電流は流れません。設定方法がややトリッキーです。表示板の電流計はリアルな電流しか表示出来ません。そのため無負荷だと0.000Aのままです。そこで電流調整ツマミを回しても何も出来ません。電流値を設定するためには出力をショートさせないといけません(目標電流より十分に沢山の電流が流れる負荷でも良いかも)。流石に最初に試すときはビビリながらやりました。

これがあるのでどこかショートしていても安全かも知れません。ただし、これは過電流の時に電源をシャットダウンするものではありません。一定の電流を供給し続けるように設計された電源です。つまり、電流が流れすぎたら電圧を下げていって設定された電流を流し続けるように動作します。もし何かしらの不具合で電流が流れすぎた場合も、設定値までの電流は流れ続けます。燃え上がることは無いかもしれませんが、じわじわと壊すことはあるかも知れないので、この機能ををSmoke stopperとして使うことはお勧め出来ません。


12V、電流制限値1Aに設定して自作のテスターを通した先でショートさせた様子。テスター上ではショートしているので電圧は0ながら電流は1A流れているのが分かる。また電源に付いている赤いLEDの点灯が電流制限モードに入っていることを示している。


ということで私としてはVIFLYを併用することにします。

10Aも流せるのでモーターの回転方向の確認、RPMテレメトリーのテストなども余裕でこなせます。

電流表示も信用できるのでFCの電流計の校正も手軽に出来ます。なんかこれが一番のメリットかもです。


流石に中国で購入するより少し高いけどアマゾンにもありました。

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  1. […] 使用したのはWanptek NPS3010Wという電源ですが、そこそこ正確な電流計が付いていればどんな物でも大丈夫です。 […]

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