TK-80BS の次に購入したのは Z80 で 64KB RAM 搭載の MZ-80B でした。ディスプレーとカセットテープによる外部記憶が一体になった銀色の筐体で当時としてはカッコの良いコンピューターでした。特にマニアに受けていたのは回路図やモニターのソースコードが付いていた点だったかもしれません。最初高かったフロッピードライブも途中から入手しやすくなって、最終的にはフロッピードライブ、プリンターと買い揃え贅沢な環境を整えていました。
インターフェース誌に2パス・アセンブラのソースコードが載っていました。他の機種(ソースを見て何の機種かピンときたのですが忘れてしまいました)をターゲットにした物だったので変更の必要な場所をハンドアセンブルでパッチしながら移植しました。まわりの数少ない MZ-80B のユーザーの中にアセンブラに興味を示す人がいなかったので独りで使っていました。今にして思えばインターフェース誌にパッチとして投稿すれば良かったと思います。
プログラムテープをバックアップコピーする手段とかは無かったのですが公開されているモニターのソースとアセンブラのおかげで、まるまるコピーするプログラムを作ったりしていましたが、今と違って公開の場がなかったので、これも自分専用プログラムでした。
フロッピー・ドライブのドライバーのソースまでは公開されていなかったのですが、逆アセンブル(ツールを持っていたのか自分で作ったのか忘れました)して解析していました。当時も中国に出張ベースで来ていて、空港行く直前に思いついてリストを印刷し一ヶ月の出張期間中の暇つぶしに解析をしたものでした。確かリードでエラーすると何回かリトライするコードが入っていて感心した記憶があります。そのおかげてフロッピーも自分のプログラムから直接扱うことができるようになりました。自由自在に楽しめた良いマシンでした。MZ-80B で遊んでいるうちに世の中は 16 ビット・コンピューターの時代に変わっていましたが、ずいぶんとお金がかかるので直ぐにはついて行けなかったです。
10月
23
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