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[ Google Mapsの場合 ]

以前から度々取り上げてきた中国地図の測地系(座標)のからみでGoogle Mapsでは香港、マカオと中国本土との境目にミステリーゾーンが生じています。香港、マカオはGPSで使用されている世界測地系WGS84が使用されており、中国本土ではおそらくBJ-54というものが使用されているため、その接続部分に矛盾が生じています。


大きな地図で見る

上手に接続されているので、パッと見わかりませんがよく見ると川や道路が途切れていたり鉄道の駅が不自然に離れているのがわかります。

モバイルデバイスでGPSを使用して現在位置を表示する場合、中国本土ではこのズレが補正されて正しい位置が表示されるようになっています。また、香港の地図はもともとGPSの座標と一致しています。そのため深センと香港の間のどこかに補正が入るか否かの境界線があるはずです。その辺りではGPSを使用した現在位置は使い物にならないはずです。このあたりの検証はAnheloさんのブログにて行われていますので参照ください。

[ 百度地図の場合 ]

上の地図と同じ場所を百度地図で表示すると、こんな感じです。

残念ながら百度地図では経緯度による指定ができません(私が知らないだけかも?)ので測地系がどうなっているのかはわかりません。ただ、少なくとも香港と中国本土が同じ測地系を用いて描かれていることは間違いありません。

あまり香港と深センとの境界付近の地図が必要な人はいないとは思いますが、この付近を行き来する場合はGoogle Mapsではなく百度地図を参照する方が良いでしょう。

 

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2 comments untill now

  1. いいですよね。百度地図。オフラインで使えるのが特に。

    ところでこのブログを見て、半年ぶりに香港深圳の自分の書いたブログを見ました。
    自分で言うのはなんですが、すごい面白いことしてますね。iOS4.2に変わったタイミングで新旧のiOSを持ってあの場所に居たっていうのは奇跡的ですね。ブログにもまとめておいてよかったです。
    コザックさんのつぶやきがなければ、あのような行動はしていなかったと思います。ありがとうございました。

    それにしても、地図アプリもここ3〜4年で急激に便利になりましたね。

  2. コザック @ 2011-11-06 11:35

    百度地図、すごく気に入っているのですがAndroid版の電力消費がすごいのが問題で常用できていないです。ここぞという時に検索したりしています。バージョンアッブで改善されないかなぁ。
    地図アプリ、ほんとに良くなりましたね。2005年に北京に住んでいた時は、ネットでやっと見つけた北京市街地を数枚のGIFファイルで描かれた簡単な地図をP910cに入れて持ち歩いていました。ほとんど役にたたなかったなぁ。

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