Dropbox

私が始めて、世の中にコンピューター・プログラムというものがあると知ったのは子供のころに父親と一緒に見ていた NHK のテレビ番組の中のことでした。
まずは、時代背景から説明しておいた方が良いでしょう。私の子供時代を一言で言うなら「アポロ世代」という言葉で表せます。新聞やテレビではベトナム戦争のニュースの方が多く流れていたのでしょうが、アポロ11号の月着陸の中継の方が子供にとっては刺激であったのは間違いありません。ヒューストンとアームストロング船長の通信、それと同時通訳の西山千さんの声は今でも忘れられないです。アポロ計画には、当然コンピューターは使われていますし、映画などでも磁気テープのリールが回っているとコンピューターが映っているという認識がすでに定着し始めていたのではないかと思います。しかしながら、それがいったい何者であるかは小学生には思いも及びませんでした。
テレビ番組に話を戻します。それがアポロ11号より前のことか後かは、はっきりと覚えてはいません。多分いくらか前のことではなかったかと思います。その番組は昼間の放映で、おそらくは家庭の主婦向けの教養番組であったような気がします。司会進行は男女2名でテーブルの右のほうにゲストの男性がいてインタビュー形式で進行していく番組でした。その番組で紹介されていたのが卓上式の大きな電卓のような機械でした。その機械が何であったかは、今では知る由もありませんが、ただ数字を入力して計算してくれるというだけでは無いのだということをゲストの男性は説明していたのだと思います。その一例として入力した数値が奇数であるか偶数であるかを判別する方法について解説していました。説明の内容は覚えていませんし、それがコンピューター・プロクラムではないかと思ったのは後付の知識です(タイトルに偽りありかも?)。ただ、その時、その機械があればどんなに楽しいかと思ったことは間違いありません。大人になっても手に入るものなのかどうかは、分からないくらい高価そうなものだけれど何時か自分の机の上に置いてみたい物だと間違いなく思いました。

Trackback

no comment untill now

Add your comment now