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TCL Hero N3は特にルート化せずに使用しても良いかと思っていましたが、ついついルート化に挑戦してしまいました。覚書として概要をまとめておきます。色々と試行錯誤しているので実際の手順とは異なりますが、だいたいこんな感じで大丈夫と思います。

[ Root化 – Rooting ]

ROOT大师(VROOT)というツールで簡単に出来ました。Windowsで動くツールです。このツールの優れているのADBドライバーが自動的にインストールされることです。Windowsの場合adbドライバーを探すのが大変なことも多く、実際にTCL Hero用のadbドライバーを単独で見つけることは出来ていません。使い方については説明の必要がないくらい簡単です。

Rooting can be done by VROOT easily. This tool runs on the Windows. Benefit of this tool is ADB driver installs automatically. It is very difficult to find ADB driver for Windows, actually I could not find the ADB driver for TCL Hero by myself. I do not need to explain how to use this tool, it is quite easy..

[ Google Framework ]

中国AndroidなのでGoogle関連のサービスは入っていません。手作業で導入しました。

前提: adbが使えること

– CM10用のGoogle Appsパッケージをダウンロードする。CM10.2用のものを利用しました。
– ダウンロードしたzipファイルを展開し/system/app以下のapkファイルをHeroのどこかにコピーします。私はWindowsに接続しドライブとして認識されていたので、そこにxxtempというフォルダーを作りそこにWindowsでコピーしました。adb pushコマンドも使用可能です。
– adb shellに入り以下を実行
$ su
# mount -o rw,remount /system
# cp /sdcard/xxtemp/* /system/app
# chmod 6755 /system/app/GoogleContactsSyncAdapter.apk
-> chmod 6755はコピーした全てのファイルに実行した。(*note)
# reboot

これでリブートが完了したらGoogleサービスが使用出来るようになります。

このままでも動きましたがブートメニュー(Volume +を押したまま電源オン)からCacheをクリアー(‘wipe cache partition)した方が良いかもしれません。

Google related services are not available on the Chinese Android. I installed Google Framework on the Hero manually.

Pre-requisite: adb is available to use

– Download Google Apps package for CM10. I used gapps package for CM10.2.
– Unzip downloaded package and copy apk files under /system/app to somewhere on the Hero. I made temporary folder xxtemp on Hero media drive which connected to the Windows. adb push command can be used for this also.
– Execute followings on adb shell.
$ su
# mount -o rw,remount /system
# cp /sdcard/xxtemp/* /system/app
# chmod 6755 /system/app/GoogleContactsSyncAdapter.apk
-> Executed ‘chmod 6755’ against all copied files. (*note)
# reboot

After reboot completion, Google service should be available for use.

You may perform ‘wipe cache partition’ from boot menu (hold volume up and power on) just for safe.

*note:
最初、実働している他のデバイスにならってchmod 644を実行しました。これでも概ね大丈夫でしたがコンタクの同期サービスが設定画面に現れませんでした。そこで事例を調べて見るとchmod 6755にすべきとの情報を得て試してみるとコンタクトの同期が出来るようになりました。もしかするとchmod 755でも大丈夫かもしれませんが試してはいません。

At first, I tried ‘chmod 644’ along with other working devices files attribute. It almost worked, but sync service of contacts was not appeared on setting panel. I studied Google apps setting example and found I should try ‘chmod 6755’ on Google apps. Then contacts sync service became available by using ‘chmod 6755’. Perhaps, ‘chmod 755’ also works.

TCLHERO2TCLHERO1

中国でもAndroid携帯電話ではサムソンが強い人気を維持していますが、これからは中国携帯だ、MTKチップだということでTCL Hero N3という6インチ携帯電話を入手しました。主なスペックは以下のような感じです。

– 1.5GHz MTK 6589T quad-core
– PowerVR SGX 544MP
– 2GB RAM, 16GB storage
– Dual SIM (WCDMA/GSM + GSM)
– 6inch, 1920*1080
– Android 4.2.2
– Battery 3400 mAh

上海の友人達の間で流行っているTCL idol X S950の画面を大きくした感じです。本当は小米3のWCDMA版を待っていたのですが、なかなか出ないので売りだされたばかりのTCL Heroに走ってしまいました。

[ 質感 ] プラスチック・ボディーですがカッチリとしていて安っぽさはありません。各部の作りも良いです。SIMトレイはピンで押すとカチッと音がして出てきます、きっちりとした作り方がされているが感じられます。

[ 画面 ] さすがに6インチは情報量も多く精細な画面は美しいです。画面は明るく、太陽のもとでも使用できます。6インチは大きいですが片手で持てるので通話用にも何とか使用できる気がします。

[ 電波 ] 圏外らの復帰は速いです。もっとも、これまで使っていたLGが遅すぎただけで、これが普通かもしれません。概ね電波のつかみは良さそうな気がします。

[ 付属品 ] イヤフォンと充電器、USBケーブルだけです。充電器はいわゆるUSB充電器で、割りと小型で出力が2Aあります。持ち歩き用の高出力充電器が欲しかったところだったので活用できそうです。USBケーブルも太めなので充電に必要な電流が十分確保できそうです。

[ テザリング ] Bluetooth PANらしきメニューがありますがiPod Touchからネットワークに接続できませんでした。WiFiテザリングは問題なしです。電池容量が大きいのでモバイル・ルーターとして活躍させることが出来ます。
追記) Bluetooth PAN, Macbook Airからは接続出来るようです。iPod Touchで使いたいのに、、、

[ 電池の持ち ] 6インチ・デバイスを購入したのは大きなバッテリーを搭載していることが主な理由です。何時もiPod Touchを持ち歩いているのでSNSなどはそちらに任せてTCL Heroはルーターに徹するといった活用も考えています。そこでWiFiテザリングがオンの状態での電池の減りを調べてみたところ実に12時間を超えてもなお通信が可能でした。ずっと通信させていたわけではありませんが少なくとも3時間ほどは頻繁にネットにアクセスさせていました。13時間経過したところで見てみると省エネ・モードに移行していてWiFiと3GがオフになりGSMでの待受けだけが動いていました。期待通りです。

[ 日本語 ] MoreLocale2を入れましたが言語を選択したところで終了してしまいます。表面上の現象は違いますが「週間リスキー」で紹介されていた方法で動くようになりました。もっともシステムに日本語リソースが入っていませんしアプリも入れていない状態では恩恵はありません。日本語入力はSimejiを入れました。

[ VPN ] ちゃんと動きました。以前の中華携帯ではVPNメニューがなかったり、有っても機能しないものが多かったのですが、最近はちゃんと動くようになってきた気がします。

[ プリインストール・アプリ ] 百度地図とか普通に使いそうなものも多数入っています。とりあえず使いそうもないゲーム類を削除してみました。ルート化など必要なく普通に削除出来ました。

Easy-Macro1 とても安価で効果抜群な携帯電話用のマクロレンズを購入しました。Easy Macro for iPhone/Smartphoneというアマゾンで2000円以下で売っている商品です。
Easy-Macro2 ゴムバンドに小さなレンズが着いただけの簡単な作りです。安いのもうなずけます。このゴムバンド・レンズを携帯電話のカメラに合わせて装着するだけの簡単にマクロ化出来ます。
Easy-Macro3 実際にiPod Touchに装着するとこんな感じになります。ケースの上から装着しています。
Easy-Macro4 iPod touchで普通に印刷された文字を撮影するとこれくらいまでは寄ることが出来ます。
Easy-Macro5 Easy-Macroを装着するとこんなに拡大することが出来ました。効果抜群です。

chungwatelshimajiroさんのところの情報により中華電信のSIMを買おうと決めていました。同行者も居たので空港でSIMを買うことは出来ず、到着翌日に市内の中華電信のオフィスで購入することになりました。

特別狙った場所ではなく台北駅近く新光三越の裏通りを歩いていて偶然見つけた店舗に入りました。

店に入ってキョロキョロしていたら直ぐに店員さんが声を掛けてくれました。通信用のSIMが欲しいことを告げると窓口の番号札を持ってきてくれました。

平日の開店直後ですので直ぐに順番が来ました。通信用で6日ほど滞在することを告げると6日の物はないので7日定額はどうですかとのこと。値段は予め調べていた通りの450NTDです。それを貰うことにしてマイクロSIMが必要であることを告げました。

本人確認のためパスポートともう一つ別のIDが必要とのことでパスポートと日本の免許証を提出しました。日本人と分かったからか端末が日本の物かどうかを確認されました。日本国外で買ったものでSIMフリーで有ることを説明しました。

端末へのSIM装着からアクティベーションまで、全部窓口の人がやってくれました。マイクロSIMはSIMカッターによる対応でした。山根博士ではないのだけどSIMの抜け殻も、ちょっと欲しかったのですがさっと捨てられてしまいました。

入店から30分ほどでSIM購入完了しました。速度も十分に快適ですし、SIMの購入しやすさは素晴らしいです。ずっと拙い中国語に対応してもらったので英語の対応状況は分かりませんでした。

Screenshot_2013-08-15-10-14-34

 

TelNaviの中国版である泰为导航を使用しながら上海近郊の高速道路を走っていたら何やら見慣れね赤いアイコンが表示されました。何かと思ったら自動速度違反取締のカメラの位置を教えてくれているのでした。アイコンで表示されているピッタリの位置に高速道路中央の植え込みの間に目立たないように設置されているカメラが確認できました。うーむ、泰为导航スゴイ。

中国でAndroid Google Mapsのナビ機能が使えるようになった

以前「中国でAndroidのナビ・アプリケーション二題」という記事を書いた時にはGoogle Mapsのナビ機能は中国では使えませんでした。

Screenshot_2013-08-14-09-11-15最近のGoogle Mapsアプリケーションは評判がよく有りませんが中国でのナビ機能が使えるようになったのは大きな利点です。

画面は専用アプリケーションには劣りますが、それなりに視認性は良いと思います。上海から義鳥まで使用してみましたが特に問題は見当たりませんでした。

日本語で設定しているので音声ナビが日本語であるのも大きな利点のひとつです。

トンネル内では夜間モードな画面に自動的に切り替わるのも気が利いています。

LG Optimus L9 P769のファーム更新のメッセージを消す

LG P769にOTAでファームウェアの更新がやってきました。当てるぶんにはOTAは便利なのですが、スキップしておきたくても、何時までもステータスパーやらポップアップ・ダイアログが出て鬱陶しいです。

わけあってルート化しているので、もし更新してルート化が外れてしまうと面倒です。V20DからV20Fに更新するもので一部のファイルを置き換えるだけのようなので、もしかするとルート化には影響がないのかもしれませんがスキップすることにしました。

更新があることが定期的に通知領域にアイコンが表示されます。これを抑制するのはApp settings/ALL/GoogleサービスフレームワークのShow Notificationを外すと出なくなります。

しかしながら、すでにダウンロード済みのファームウェア更新ファイルを当てるためのダイアログがまだ定期的に出ます。ここで間違ったボタンを押してしまうと更新が実行されてしまうので危険です。まずはダウンロードされたファイルを探しました。

/cache/b99なんたらかんたらV20d130316_to_V20f130621.zip

というそれらしいファイルが有ったので、別のところに保管して削除しました。

それでもダイアログは出続けます。ここは仕方がないので更新ボタンを押してみました。実際には更新は行われず、ダイアログも出なくなりました。

 

中国移動4G(TD-LTE)のテストに申し込んでみた

ソウルではLTE Advancedが始まっているようですが、中国のLTEはやっと一般ユーザー向けに試用が始まったところです。

上海移動の4G (TD-LTE)のユーザー向けテストに申し込んでみました。応募条件は上海移動の番号を持っていて実名登録がされていることです。その他の条件としては、
保証金が500元、VIP顧客やカード払いで月々の支払が80元あれば免除。わたしは500元払わないといけないかな。
毎月100MB以上使用すること。これは楽勝でしょう。
15日毎にwebもしくは他の方法でレポート。ちと面倒ではある。
などなど。

ということで案内ベージから申し込んでみました。携帯電話番号を最初に入力してSMSで送られてくる数字を入力すると実際の応募ページが出てきます。必要事項を記入すると簡単に申し込み完了です。ただし審査があるので、本当に受け付けられたかどうかは分かりません。

端末は三種類から選べます。
– CPE : 家庭に設置するタイプの無線LANルーター
– MIFI: 移動用の無線LANルーター、実際にはMiFiでは無いようです。山根さんによるとMiFiという言葉が中国では一般名詞化しているとの事です。
– 上网卡: USBモデム
モバイラーとしては当然MIFIタイプで申し込みました。

TD-SCDMAには良い印象を持っていないのですが、TD-LTEは日本や他の国でも使われる規格ですので期待して審査に通ることを祈っています。もし審査に通ってユーザーとなったあかつきには、改めてレポートいたします。

 

前の記事でLG Optimus L9 P769をルート化したのは内蔵ストレージが足りなくなり、解決するためには小細工が必要になったためです。その顛末を書いておきます。

[ Androidの/sdcardはSDカードでは無いかも? ]
メーカー、ファームウェアによって違うようですが、/sdcard, /mnt/sdcardのような如何にもSDカードであろう場所が実は内蔵ストレージだったりします。最初、これが分からず16GBのSDカードを入れているにも係わらず、よく見ると本体カメラで撮影した写真だけが入っていて??な状態でした。

Jelly BeanなOptimus L9を例にすると、/storage/sdcard0 (/sdcardにもリンクされています)は、実際には内蔵ストレージの一部を指しています。本物のSDカードは /storage/external_SD (/storage/sdcard0/external_sdにもリンク)にマウントされています。

おそらく、これはSDカード無しで本体を販売してもSDカードの存在を期待するアプリに問題が出ないようにしているのでしょう。本体付属のカメラ・アプリなどは、事情が良く分かっていてちゃんと本物のSDカードに写真を保存してくれますが、大半の追加アプリケーションでは内蔵ストレージをSDカードのつもりで使ってしまいます。

また、導入したアプリケーションをSDカードに追い出すような仕組みも、この構成のデバイスだと機能しません。

手元のデバイスを調べて見たところドコモ版のサムソン・ノートも同様な仕組みになっていました。ただしノートの場合は内蔵ストレージが潤沢に載っているので全く気づきませんでした。

[ 大きなフォルダーだけ追い出した ]
ルート化後、最初は/sdcardが本物のSDカードに見えるようにしようと思いましたが、面倒なのでとりあえず/sdcard上の大きなフォルダーを/sdcard/exterbal_sdに持っていくことにしました。

調べてみるとEye-Fiフォルダーに800MBほどの写真が溜まっていたのが1.8GBしか無い内蔵ストレージを圧迫していました。このフォルダーをまずは手軽にファイラーアプリケーションのFxで/stroage/sdcard0/から/stroage/external_SD/にコピーしました。次に/storage/sdcard0/Eye-Fiを削除し代わりにスタティック・リンクを/stroage/external_SD/Eye-Fiから張ります。ところがbusybox lnコマンドが/storage/sdcard0/上では機能しません。

/storage/sdcard0/の実体はfuseドライバーというもので、どうもこの上ではlnコマンドが効かないようです。実は/storage/sdcard0/のデータは別のところにあります。Jelly BeanなLG Optimus L9の場合は/data/media/というフォルダーです。ここにスタティック・リンクを貼ってやります。ln -s /storage/external_SD/Eye-Fi /data/media/Eye-Fi という感じでOKです。

他にもEvernoteやらFoursquare、地図やら辞書など大きなデータがりますが当面の問題は回避されたので、これで良しとします。

需要がめちゃ少なそうな情報です。

US T-Mobile版のLG Optimus L9 P769というお手頃なAndroid端末をアメリカで入手しSIMアンロックだけして中国聯通のデータSIMで使用していました。日本語フォントを見慣れてしまえば特に不満もなく使用していましたが、最近になり内蔵ストレージの空き容量が不足しGmailの同期もままならない状況に陥りました。これを解決すべくルート化を決断しました。とりあえずはルート化の話を書きます。ストレージ不足の顛末はまた別途。

LG Optimus L9 P769の古いバージョンではワンクリック的手法でルート化出来ていたのですがSoftware version 10g以降は、この簡単な方法ではルート化出来なくなりました。従って少々トリッキーなフラッシュ手順にてルート化せねばなりません。詳しい手順は以下のリンクに書かれています。

http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=2173465

注) xda developerにユーザー登録しないと添付ファイルやキャプチャー画像を参照することが出来ません。

この手順のポイントは公式のアップデート・ツールでフラッシュしている間に一部のバイナリーファイルをルート化したものに置き換えるという事です。ステップ11でこれを行なっていますので、ここだけはタイミングが重要です。もしタイミングを外した場合は通常のファイルのままフラッシュを終了してやり直せば良いです。

使用するファイルに幾つか選択肢があります。私が使用したものを紹介しておきます。
– ステップ1. Hex Edited Bin fileはV20D_TMO_USA_LGP769_AP[11]by_CMahendra.7z ->展開するためには7-Zipなどが必要
– ステップ1. KDZファイルはJelly BeanのV20D_00.kdz
– ステップ2. RootJB_and_Flash_Guide_byCMahendra_AnglyWolf80(31-Mar).zip

ステップ11のファイルの置き換えでバイナリーファイルが入っているフォルダーが見つけにくいです。私はXPで行いました。この場合Explorerで素直に目的のフォルダーが表示出来ません。Exploereのアドレス欄に“C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\LGMOBILEAX\Phone”を直接入力すればOKです。

ステップ12でCWM Recoveryを導入しますが、リンク先を読んでも良くわからなかったのでスキップしました。これはrecoveryパティションに入るプログラムで本体のルート化とは別の話です。