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Inductrix FPVのフレーム修理

室内FPVドローン、Inductrix FPV、のフレーム(おそらく本物では無いです)が割れてしまいました。アクロモードなどの練習で何度も激突していたので仕方ありません。

中国の通販サイトはなんでも揃っているので交換用のフレームを探しました。ところが、これがなかなか難しくInductrix FPVで検索すると一回り大きなサイズのInductrix FPV Plus用のものばかり見つかります。最終的にはJJRC H36用のフレームを入手しました。サイズ的にはぴったりです。細かい部分の形状が違いますが、調節可能で組み上げることは出来ました。

ひとつだけ気になることがあります。それはダクト内部の支柱に傾斜が付けられているのですが、それがオリジナルと反対になっています。言い換えるとH36とInductrix FPVとではプロペラの回転方向が逆になっています。実際に飛ばしてみて問題が有るわけでは無いのですが、空力的には問題が有るような気がします。

といこうとで、オリジナルのフレームを修理してみました。使用したのはUVクリアーという紫外線で固まる接着剤です。

そこそこの接着力です。なんといっても紫外線LEDライトを数秒間照射するだけで硬化させることが出来るので、とても作業が簡単です。

激しくぶつけると接着箇所が剥がれてしまいそうですが、普通に飛ばしている分には問題なしです。

Deviation化したWalkera Devo 10をTinyWhoop Inductrix FPVにBindして飛行することは簡単に出来ました。しかしながら3D飛行(アクロバット飛行)を可能にするAcro Modeを使用するためには設定ファイルを用意する必要があります(ちゃんと分かっていればRC上の操作だけで設定出来るのかも知れません)。その手順について記述しておきます。

[ iniファイルの準備 ]
「Tiny Whoop をはじめてみた ~ BLADE inductrix 入手」という記事に貼り付けられているinductrix.iniの内容をテキストファイルに保管して使用させて頂きました。

[ iniファイルの書き込み ]
– Devo10をUSBストレージとして起動する (Entキーを押したままで電源を入れます)
– PCにUSBケーブル(最近のMicro USBでは無くmini USBケーブルが必要です)で接続します
- TEMPLATEフォルダーにinduxtrix.iniを書き込みます。
– PCからUSBストレージとして認識されているDevo10を正しくEjectしDevo10の電源をオフにすれば完了です。

[ 書き込んだtemplateで設定する ]
– Model menu/Model setup
– Fileの所でL/RキーでTemplateを選択
– UP/DNキーで”inductrix FPV”を選択すればOKです。
あとは通常通りBindすれば飛ばせます。

[ 実機での設定 ]
設定には2つのスイッチが定義されています。右上にあるFMODスイッチで舵の効き具合を変更します。FMOD1で舵の効き具合が緩やかになります。
もうひとつはスロットル用のトリムで、これを上に上げることによりスタビライズモードとアクロモードの切り替えが出来ます。ただし、一回押したら必ず切り替わるわけでも無いようです。本体右側の赤いLEDで確認するのが確実です。LEDが消えていればスタビライズモード、点灯していればアクロモードです。

スタビライズモード

アクロモード

スタビライズモード, Auto Level Modeではスティックを中央に戻せば(スロットルを除く)機体は停止してなるべく水平になるように制御されます。アクロモード, Acro Modeでは、この水平にしようという制御が全く働きません。前進しているあるいは横方向に傾いて横滑りしている機体を停止させるには反対方向の当て舵を打つ必要があります。このため、全く操縦方法が異なりますし難易度はずっと高くなります。だいぶ練習して室内でスピードを出さなければ何とか飛び回れるようになりましたが、ちょっと油断するとどこかに激突しています。果たしてアクロモードでレースなど出来るようになるのかどうか自分でも分かりません。本当の目的のアクロバティックな飛行(フリップなど3Dと呼ばれる技)については、機体のパワーが不足しているので室内では無理かもしれません。そのうちモーターを強化して屋外で試してみたいと考えています。

Walkera Rodeo 110と一緒に購入したDEVO 10をTinyWhoop Inductrix FPVでも使用するためにDeviationというファームウェアを導入しました。

本来DEVO 10はWalkeraの製品ですしWalkeraの専用プロトコルしかサポートしていません。そこにDeviationというファームウェアを導入することにより各種プロトコルに対応させることが出来ます。ただし柔軟性が出るということは、ややこしくなることでもありますので、それなりの覚悟でのぞまねばなりません。面倒な場合は、それぞれに専用のRC送信機を準備した方が無難です。

[ 今回実現出来たこと ]
– Rodeo 110の通常の飛行。ただし時間が無く、まだ十分なテストは出来ていません。とりあえずホバリングは出来ました。
– Blade Inductrix FPV(コピー品かも)の通常の飛行。これはかなり快適に飛ばせています。

[ これから調査して実現したいこと ]
– Rodeo 110のアクロバット飛行モードの実装
– Blade Inductrix FPVのアクロバット飛行モードの実装

[ Deviationファームウェアの導入 ]
Deviationサイトにマニュアルがあるので、それに従います。2つの導入方法が書かれていますが、私はWindowsにDFU USB DriverとDfuSe USB Upgrade Toolというプログラムを導入して行いました。手順については、うろ覚えなこともありますが、ちゃんとマニュアルを見ていただくのが確実で良いと思います。

mini USBケーブルが必要です。

[ 設定 ]
通常の飛行モードを設定するのは難しいことではありません。正しいプロトコルを選びバインドIDをブランクにするだけです。

Rodeo 110の設定

設定を試す時には必ずプロペラを外して行います。わたしは一度失敗して、バインドしてすぐに急上昇してびっくりしたことがあります。スロットル操作でただしくモーターが回ることを確認するまではプロペラは外して置くべきです。急に飛び出さない自信がついてからテスト飛行に挑みましょう。

Defaultはこんな感じ

Defaultの設定からFixed IDをNoneにするだけで飛ばせます。
設定メニューは、ENTでmain menuを出し、Model menu/Model setupで出せます。

Inductrix FPVの設定
Defaultの設定からProtocolをDSMX, Fixed IDをNoneにするだけで飛ばせます。
設定メニューは、ENTでmain menuを出し、Model menu/Model setupで出せます。

[ バインドの方法 ]
設定メニューのBindもしくはRe-Initを実行すれば機体とのバインドが出来ます。

TinyWhoop 小型室内FPVドローンのすすめ

[ 注意 ] 日本で飛ばすにはRC送信機は技適があるものを使用する必要があます、またFPVについてはおそらく送信出力が10mWを超えていますのでアマチュア無線局の開設が必要となります [ 注意 ]

FPV飛行がしたくてRodeo110を購入したもののパワフルで飛ばす場所を選ぶため、なかなか練習が出来ません。そこで室内でFPV飛行を楽しむために、以前より注目していたTinyWhoopのFPVに挑戦することにしました。TinyWhoop系はFPVの無いJJRC H36を持っていますので、手軽さと丈夫さは良く分かっていました。手のひらに乗るサイズながら操縦しやすく室内を自在に飛び回ります。

H36にカメラを載せることも可能ですが、電池も小さいし性能的に今ひとつなので定評のあるInductrix FPVを入手することにしました。中国の通販で手に入れたものは、ちょっと正規品とは違うみたいです。それでも飛行そのものは全く問題ありませんし、少々安価でしたのでよしとします。

この機体はBNF (Bind and Fly)と呼ばれ機体だけで販売されているものです。これにRC送信機とFPVゴーグルを組み合わせて完成です。

RC送信機はRodeo110用に持っていたWalkera DEVO 10を改造して使用することにしました。WalkeraとBlade Inductrixではプロトコルが違うので、そのままではバインドすることは出来ませんがDEVO 10のファームウェアを社外品のDeviationというものに書き換えることにより各種プロトコルに対応させることが出来ます。これについては、また改めて書きたいと思います。簡易型のRC送信機と違って、ちゃんとした送信機のスティックで操作するのは微妙な操作も出来るので、ほんとうにお薦めです。

機体の安定性と操縦性の高さには驚きました。高度の維持だけ出来るようになれば、さほど神経質にスティックを動かさなくてもホバリングで位置をキープ出来ます。あっという間に部屋の中でぐるぐる旋回して飛び回せるようになりました。

FPVゴーグルは定評のあるFat Sharkを使います。FPV性能は申し分なく屋外で飛ばしてかなり遠く(軽く50m以上は離れていたと思う)に行っても安定した鮮明な映像を見ることが出来ました。

ゴーグル無しでしばらく飛ばしたあと、いよいよFPVゴーグルを装着して飛ばしてみました。Rodeo110では、まともに飛ばせた事が無いのにInductrix FPVではすぐにゴーグルでの飛行が出来ました。下のビデオはFPV飛行初日の映像です。FBのドローン友達にFPVで飛ばす方が楽だと言われたことが、やっと実感出来ました。

まだまだレースをやっている人のようには飛ばせませんが、練習を重ねています。そんな練習の様子をビデオにしたものです。

ほぼ無風の日に屋外飛行にも挑戦しました。木々の間を飛ばすのはかなり面白かったです。モーターを強化した屋外用のTinyWhoopも作りたくなりました。あ、その前にRodeo110の練習しなきゃ。

ドローンをFPV飛行(ドローン視点での操縦)に使用する定番のゴーグルであるFat Sharkを入手しました。もともとWalkeraのゴーグルを使用していましたが、どうも故障したもようなので評判が良い、というかFPVの紹介ビデオのほぼ全てに登場するFat Sharkを入手することにしました。Fat Shark DominatorにはHDが付く高級機もありますが、どうもそちらでなくても大丈夫そうということでFat Shark Dominator V3にしました。

[ 受信機が無い]
映像を見ようとすると、何故かFPV映像が写りません、というよりアンテナも付いていない事に気づきました。ということで外部からビデオ信号を入力してディスプレイが表示されることだけを確認。すぐに受信機と近視用の視度調整レンズをオーダーしました。

受信機は色々と種類がありますが、無難に純正品であるFSV2455をオーダー。視度調整レンズは三種類の度数がセットになったものがあるようで、適当な店に発注。

追加で必要なモノ

  • 受信機
  • アンテナ (受信機に付属の場合もあるかも)
  • 近視の人は視度調整用レンズ(Giopter Lens)

[ FSV2445受信機の設定 ]

カバー外してコネクターに差し込むだけですが、受信機のバンド設定を変更するためのDIPスイッチをアクセスするためには本体に装着する前に受信機自体のカバーを外しておきます。写真はBAND Aに変更した状態です。

受信機にはアンテナが付属していません。Walkera Goggel4に付いてきたアンテナをそのまま使用しました。上がOMNIと書かれているので無指向性アンテナ、下はDIRECTIONALということで指向性のある平面アンテナ付けました。

本体下にあるRXスイッチを1にすると受信機が本体のアナログ入力に接続されます。自動スキャンしているのか、この状態でCHスイッチをいじること無く、手持ちの2つのドローン、Rodeo110とIndustrix FPVの映像を見ることが出来ました。

Walkera Goggle4よりはるかに良い画像です。コントラストが大きく鮮明に見えます。

[ 録画 ]

Fat Shark Dominator V3にはMicro SDカードスロットがあり録画を行うことが出来ます。

まず電源を上げるとMicro SDカードスロットの近くの赤いLEDが光ってしばらくすると消えます。その後、右側上の黒いスティック状のRECORDスイッチを長押しすると再びLEDが光り準備完了です。もう一度、同じスティックを押し込むと録画が開始されLEDが点滅します。もう一度押すと停止です。

せっかくDJI Sparkで360度の全景写真が撮れるようになったのでぐるぐる回せるようにしたいと思います。何をすれば良いかはネットを調べていると分かってきますが、日本語でまとまった情報は見当たりませんでした。英語では以下のページがよくまとまっていますが、これも若干の補足が必要です。

I would like to explain how to make 360VR picture for Facebook from DJI Spark spherical pano pictures. I found a following page, but I still think that it is good idea to explain in detail.

How to Make a 360 Photo with Your DJI Mavic Pro Drone

なるべく分かりやすいようにまとめてみたいと思います。

[ Facebookが360度VR写真として認識するための条件 / Conditions to recognize JPEG file as 360VR by Faceboook ]

  • 縦横比2:1のJPEG画像 / JPEG picture with 2:1 aspect ratio
    円筒図法で描かれた世界地図のイメージです。最初、なんとなく2:1かと思いましたが、横方向は360度、縦方向は天頂から足の下までの180度を平面に展開したものになりますので縦横比2:1は自明です。/ It looks like cylindrical projection world map. You may understand why aspect ratio needs to be 2:1, because 360 degrees for horizontal line and 180 degrees for vertical line.
  • JPGのExifで属性の”Make”が”Ricoh”,”Camera Model Name”が”Ricoh Theta S”であること / JPEG file has exif attribute “Make” = “Ricoh” and “Camera Model Name” = “Ricoh Theta S” 
    Thetaに偽装することによりFacebookあるいは他のアプリケーションに360VRとして扱ってもらいます。/ This is just pretending Ricoh Theta picture.

この条件に適合するJPEG画像を作り出すことが本稿の目的です。

Objective of this article is making JPEG file to meet above conditions.

[ 手順 / Procedure ]

  1. DJI SparkのSDカードからPCに写真をコピーします。360度パノラマの場合DICM/Panorama/ フォルダー下のサブフォルダーに46枚の写真があります。Copy 46 pictures from subfolder under DICM/Panorama of DJI Spark SD card to your PC.
  2. Microsoft Image Composite Editorで結合します。/ Stitching 46 pictures by using Microsoft Image Composite Editor.
    – New panorama from images – 46枚の写真を選択 / Select 46 pictures
    – IMPORT – Simple panorama, Auto-detectを選択してNEXT / Select “Simple panorama” and “Auto-detect” then hit NEXT
    – STITCH – Spherical、Auto orientationを選択してNEXT / Select “Spherical” and “Auto orientation” and hit NEXT
    – CROP – (Auto completeを実行)、No cropを選択してNEXT / (Execute “Auto complete”), select “No crop” and hit NEXT
    – EXPORT – Image/Widthを10000に変更してExport to disk / Change “Image/Width” to 10000 and perform “Export to disk”

    オリジナルのWidthは19546 pixels, Heightは7191 pixelsになっています。ちょっと大きすぎますので、あとの処理も考えて分かりやすいようにWidthを10000に変更して書き出します。

    Original width is 19546 pixels and height is 7191 pixels. It is too large for web applications. Let reduce the width to 10000 here.

  3. 縦横比の調整 / Adjust aspect ratio
    前のステップで出来上がった写真は横幅10000 pixels、縦が3696 pixelsほどになっています。この縦方向を5000pixelにする必要があります。元々の写真で縦のpixelが足りないのには理由があります。それはSparkのカメラは上の方向に向けることは出来ないため天頂周りの画像が抜けているからです。
    好みのツールで調整を行ってください。わたしは古いAdobe PhotoShop Elementsを使用してキャンバス・サイズの変更で調整しました。この時、オリジナルの画像が下に配置し追加したキャンバスが上に来るようにします。/ Now we have JPEG picture which has 10000 x 3696 pixels. We need to adjust this to 10000 x 5000 pixels. What is lack of 1304 pixels for vertical size? The reason of this answer is Spark can not move a camera to above. So, we need to add 1304 pixels in top of the picture. I use canvas size modification function of Adobe Photoshop Elements.出来上がった画像で地平線が中央にあることを確認します。

    フリーソフトのGIMPでも簡単に同じことができます。

    Horizon should be at center of the picture.

  4. exifの変更 / Modify exif
    わたしはexiftoolというコマンドライン・ツールを使用して必要な属性を追加しました。コマンドは以下のようになります。WindowsであればExplorerからJPEGファイルのブロパティ/詳細で”カメラの製造元”と”カメラのモデル”で変更することも出来ます。I use exitftool command to modify exif. Command example is following. You also can use Windows/Explorer property window to modify exif attribute.exiftool -Make="Ricoh" -Model="Ricoh Theta S" DJI_0245.jpg

[ 活用方法 / Usage  ]

  • Facebookにアップロードすると360度写真として認識されます。PCならばマウスで、携帯電話だとVRとして携帯電話の向きを変えることで好きに方向の景色を見ることが出来ます。
    Just upload the picture to the facebook. Then you can manipulate the picture as 360VR mode.
    -> 投稿のサンプル / Sample facebook entry
  • PCのRICHO THETAアプリケーションに読み込むと大画面で詳細な画像を操作したり回転させたり出来ます。
    You can use RICHO THETA application on the PC to enjoy the 360VR picture by using big screen.
  • 携帯電話のTHETA Sを使用すれば画面の操作をするだけではなくGoogle Cardboardや同様のVRメガネを使用してVR体験出来ます。これは試してみるとかなり凄いです。
    You can use VR glass like Google Cardboard by using THETA S mobile application.
  • 携帯電話のTHETA+で様々な編集をしたりアニメーションを作成したり出来ます。
    You also use THETA+ mobile application to edit or make animation from the picture.
    -> 投稿のサンプル/ Sample
  • Google Photosもアップロードしておくとしばらくしてから回転できるパノラマ写真として認識されます。 / Google Photos also recognizes the picture as 360VR some time later.

DJI Sparkのスフィアモード(360度パノラマ)撮影を試してみた

Android版のDJIGO4もv4.1.15(+firmware v01.00.0700)になりSparkにSpherical Panoモードの撮影が出来るようになりましたので、さっそく試してみました。

以前に追加された180度パノラマでは21枚の写真を自動的に撮影しましたが、スフィア・モードでは全景を写すために実に46枚もの写真を撮ります。そのため100秒ほど時間を要します。テストのために露出を変えて4回撮影したところ、ローバッテリー・アラームが出てしまいました。さすがにSparkのバッテリーでは、何枚もの全景写真を撮るのは難しいです。

[ 露出 ]
自動露出の場合、一枚目の撮影が基準になります。この時、空の部分が多いため、地上部分が露出不足になりがちです。マニュアルで露出設定を行う方が良い結果が得られると思います。

[ Stitch/結合 ]
180度パノラマまでは、とりあえずDJIGO4にダウンロードすると自動的に結合され、その場でSNSにシェアを行うことが出来ました。スフィアでは、今のところDJIGO4ではあまり上手に結合してくれません。

そこで活躍するのはMicrosoft Image Composite Editor(以下ICEと呼びます)です。ICEは自動的にほぼ完璧な写真の結合を行ってくれます。360度パノラマらしい作例として地上の風景を円形に表現するにはSTITCHのProjectionでFishEye, StereoGraphicあるいはOrthoGraphicを選択します。地平線を円形にするためには視点を調節します。

わたしはビルの高さが際立つStereoGraphicが気に入っています。

DJI Spark Spherical Pano - Shanghai, China

必ずしも46枚の写真をすべて使用せずにICEで見栄えの良い部分だけを切り取って一枚の写真にするのも良い使い道かもしれません。一枚物の写真は別として、パノラマ合成をするのならば、一気に全部撮ってしまい、あとからどの方向を切り取るかを考えれば良いので楽な気がします。

下の写真は、上の円形写真とは別テイクですが、ほぼ同じ写真の一部をICEで抜き出したものです。もともと複数写真の合成ですので、一部といえども解像度は高いです。

DJI_0245_crop

FacebookなどでVR風に動かせる全方位写真としてアップロードする方法もあります。これについては長くなるので、次のエントリーで紹介します。

Rodeo110の5.8GHzアンテナをクローバーリーフ・アンテナに換装してみました。もともと付いているのは下のような地味なアンテナです(中央のアンテナ)。これでも特別に問題があるわけではありませんが、FPVドローンでよく見かけるクローバーリーフ・アンテナにすると多少は電波の飛びが良いのではないかと思いました。

入手したのは下のようなもので、ちょっとオシャレな色付けがされています。

こんなコネクターが付いているものであればOKです。同軸ケーブルの長さは7cmの物がちょうど良いです。

本体の上蓋をとり、コネクターブロックの下にあるネジを外します。コネクターブロックに付いている電源コネクターや2.4GHzアンテナは、そのままでコネクターブロックを浮かすことが出来ればOKです。

コネクターブロックを浮かして、元の5.8GHzアンテナを抜き取り新しいアンテナを挿入します。

同軸ケーブルのルートはネジ穴の外側にします。

出来上がり。

鉄筋マンションのためか、もともと家の中でもFPV画像が見えなくなるデッドポイントがありました。それが改善すれば大成功と思ってテストしてみましたが、新しいアンテナでもまったく同じ結果でした。それでオリジナルのアンテナに戻しましたが、換装後の写真も可愛らしいと評判が良いのでまた付け替えて見ようかと思います。

まだ全然、ちゃんと飛ばせていないRodeo110ですが、ドローン友達の勧めも有ってカメラを交換することにしました。この改造は多くのRodeo110ユーザーが行っているものでRunCamのカメラに換装します。これにより広角でより良い画質の映像をFPVで得られるようになります。

新規に用意したカメラはRunCam Micro Swift 2.1mm NTSCというものです。私が買ったサイトによるとNTSCとPAL、レンズも2.1mmと2.3mmがありました。わたしはより広角な2.1mmを選択しました。

オリジナルのカメラと新しいカメラでマウント幅は同じですが、体積が随分と大きくなるので単純な置き換えは出来ません。そのため色々と部品を削ったりしなければなりません。次のYouTubeビデオの内容を参考に作業を行いました。

まずは元々付いているカメラを外します。機体の構造はややこしくはないので、いくつかのネジを外せば簡単にカメラを外すことが出来ます。

マウント部分の幅はRunCamも同じなので、とりあえずそのまま取り付けます。メイン基板にぶつかるのでやや上向きになりますが、これがちょうど良い角度です。

付属のケーブルを使用しますがピン配置が違うので赤い電源線と黄色のビテオ信号線を基板側で入れ替えます。二つ目の写真が完成図です。カメラ側には2つのコネクターがありますが外側のビデオ信号がある方だけを使用します。
 

上の蓋がカメラにあたるので短くします。寸法はざっくり写真で見たとおりにすれば大丈夫です。グラスファイバー製ですので金ノコがあれば簡単に切り取ることが出来ます。
 

この状態で動作確認を行いました。見た目にこだわらなければ、このまま飛ばしても大丈夫な気がします。カメラの基板が露出しないタイプであれば、わたしもこのまま飛ばすことにしたかも知れません。下にあるビデオは、この状態で飛ばしたものです。カメラの角度は、ほとんど調整出来ませんが、概ね良好な位置になりました。やや上向きに見えますが、この状態で水平に置いて床も見えますし、前進飛行の際にはかなり前傾姿勢になるので、これくらいでちょうど良いはずです。

赤いフロントカバーを取り付けるためには、この部品をなんとか戻さなければなりません。これが結構苦労します。

まず下の丸い足を切り取り、カメラのコネクターが当たる部分に穴をあけ、全体的に薄くします。小さなプラスチック製ですが、一番多用したのは金ノコです。あとはリューターがあると便利です。実際に取り付けながら、当たる場所を削り取っていき、最終的には下のような形状になりました。これでも組み立ての時はかなり無理をしながらネジを締めねばなりませんでした。

赤いフロントカバーも中央の突起部分が邪魔になりますので切り取ります。

以上で完成です。組み上がってみると、そこそこちゃんと出来ているようにみえます。

カメラ換装前と後の動画の比較ビデオです。画像がシャープになっているのと何と言っても圧倒的に広角になっているのが分かります。FPVの経験はまだほとんどありませんが、オリジナルカメラの画角では飛ばしにくいと思います。

FPVドローンWlakera Rodeo110がやってきた

FPV(First Person View) = ゴーグルを付けてドローンの視線で操縦すること、を体験したくてRodeo110という超小型(飛行重量147g)ながらパワフルなドローンを入手しました。

まずは色々と準備作業です。

プロペラガードの装着。広いところだけで飛ばすのなら要らないかもしれませんが、室内や障害物の多い場所で飛ばすことも多くなりそうなのでプロペラガードも用意しました。もともと付いている足を外して、それの代わりに取り付けるものです。足を外す時に気づいたのですが、スクリューがロックタイトが塗られているにも関わらずかなり緩かったです。これはモーターのマウントネジでもあるのでゆるんでししまうのは致命的な故障になります。定期的に緩みをチェックする必要がありそうです。

FPVゴーグルであるGoggle4に録画ユニットを取り付けた。小さな四角の箱でコネクターからリード線が何本か出ているだけのものです。Goggle4の電源線から+5Vを分岐して供給、後はGoggle4の映像出力(コンポジット映像信号)を入力しただけです。このユニットでMicroSDカードに映像を記録します。FPV信号ですしコンポジット映像出力なので画質は期待できませんが、記録として残せるようになりました。

注意) FPVには5.8GHz帯の周波数を使用していますが、日本国内でこれを使用するためにはアマチュア無線の免許が必要です。

軽く室内やマンションの庭で飛ばしてみた印象を買いておきます。
– 丈夫そう。かなり墜落したり転げ回りましたが、壊れません。プロペラはだいぶ傷つきました。予備が一組ありますが、追加の予備プロペラも用意した方が良さそうです。
– バッテリーは5分ほどしか持ちません。練習だとあっという間です。予備電池も2つ発注しました。その後、室内でホバリング練習しながら時間を測ってみると最長で9分弱持ちました。最初に5分と思ったのは勘違いかも。
– STABILIZE Flight Modeはそこそこ安定している。が、それでも結構敏感に動作するので油断するとあちこちぶつかります。
– スタントをこなすにはADVANCED Flight Modeにする必要があります。少しだけ試して見ましたが、すぐにフリップして墜落しました。どこか広いところに出かけて十分な高度を確保してから練習してみたいと思います。
– 普通の操縦もままならない状態なのでFPVゴーグルを付けるとメロメロです。特に高度が良くわからない。これも広いところで練習したいと思います。