Raspberry Piに似たというか互換性のあるBanana Piというワンボードコンピューターがあります。Raspberry Piも後継機が出ましたが、へそ曲がりな私は互換機のBanana Proというのを試すことにしました。プロセッサーの能力とかにはあまり関心は無くてWiFiがオンボードで載っていることが決めてでした。
上の写真はRaspberry PiとBanana Proを並べたところです。下のBanana Proに刺さっているリード線はUSB TTLのケーブルでシリアル接続でコンソールを動作させています。
購入したのはケースと各種ケーブルがセットになったもので、Banana Pro本体, ケース、CPU用のヒートシンク、TTL to USBケーブル、専用SATAケーブル、電源(5V 2A)がセットになったものです。
OSの導入はRaspberry Piとまったく同じでSDカード、Bananaの場合はMicro SDカードにOSのイメージを書き込めばOKです。OSはLinuxも各種、加えてAndroidも用意されています。
わたしが選んだのはRaspberry PiのRaspbianに相当するBananian Linuxです。Xも必要ないですしシンプルさが良いです。これのversion 15.01を使用しました。Macでのイメージの書き込みはRaspberry pi用のRPi-sd card bulder b1.2を使用しました。
HDMI接続のディスプレイとUSBキーボードを使用するのが一般的ですが、せっかくUSB TTL変換ケーブルが付いているのでMac OS Xのconsoleコマンドでシリアルポートからログインして設定を行いました。詳細は省きますがPL2303のMac OS X用のドライバーを導入し、Termnialから”screen /dev/tty.usbserial 115200″というコマンドを投入するだけで接続出来ました。
とりあえずの目標はWiFiの接続です。当然のことながらEthernetポートは接続すれば、そのまま使用できます。Ethernetは使用せずにWiFiを設定しネットワーク接続まで行ってみました。
Bananianの入ったMicro SDカードを挿入して電源を接続します。何やらLEDがチカチカとするのでブートしているようすです。コンソールを起ち上げておけばブートの様子も見ることが出来ました。
まずはrootでログインします。パスワードはRaspbian同様”pi”です。
一番、最初に実行するコマンドはbananian-configです。この中で、rootバスワードの設定、ハードウェアの変更、パティションの拡大等を行います。この中のハードウェアの変更が重要で、これを行わなかったためにWiFiのハードウェアが認識されずにしばらく悩んでしまいました。
Bananianの構成上、ハードウェアはデフォルトではBanana Piとなっています。これをBanana ProにしないとWiFiチップが動きません。そのためmidprobe ap6210がエラーで終了してしまいます。ハードウェアの変更はbananian-hardwareでも行えます。
bananian-configが終了したら一度rebootを行います。
次にmodprobe ap6210とlsmodでWiFiチップが認識されることを確認します。問題なければ/etc/modulesにap6210を追加しておきます。
後は/etc/network/interfacesに以下の定義を書き込めば終了です。このあたりはBanana Proのフォーラムを参考にしました。
auto wlan0
allow-hotplug wlan0
iface wlan0 inet dhcp
wpa-ap-scan 1
wpa-scan-ssid 1
wpa-ssid “WLAN-NAME”
wpa-psk “WLAN-KEY”
rebootすればWiFi接続が出来ているものと思います。WiFiアンテナを接続するのを忘れずに。
使用する予定はありませんが、キットにはSATA 2.5インチHDDをマウントするケースとケーブルが付属しています。ちょっと試しに接続してみましたが動作確認までは行っていません。ケースの上に出ている黒いものはWiFiのアンテナです。
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