MGMapsのオフラインマップ作成に挑戦されている方は、経緯度を調べて、キーボードから何度も同じ経緯度を入力しなければならないのに退屈している頃と思います。将来のMap作成ツールは何かしら改善があるものと期待しますが、とりあえず現在の物を補う形の補助ツールを作成しましたのでお知らせします。
このツールではマップ定義ファイルというものを使用することにより経緯度を何度も入力するという手間から解放されます。また定義ファイルをユーザー間で交換することにより、他の人が作った地図の定義を再利用できるという利点もあります(交換の場が必要ですね)。実際、ツールに添付するサンプルとして多少ましな物を作るのに、ツールをプログラムする時間より多くの時間を費やしました。それくらい面倒な仕事ですし、ユーザー全員が苦労する必要は無いと思います。
マップ定義ファイルをポストするためのトピック「Post .map files here」がMGMapsのフォーラムで立ち上がりました。MGMapsの作者、ほんとうに対応が早いです。(2007/06/17 00:00更新)
このツールにはTokyoとHongKongの二つの定義がサンプルとして入っていますので、これをそのまま使用すれば手間無しで東京と香港の地図が手に入ります。また自分用に手直しするのも簡単だと思います。
[ ツールの入手 ]
MGMapsのフォーラム、Stored Mapsスレッドの15ページ目くらいに貼り付いているMapTileFE.zipをダウンロードしてください。新しいトピックが立ち上がりました。Post .map files hereにプログラムがあります。
[ 前提 ]
MapTileCahaer.perlが動作すること。「MGMaps オフラインマップの作り方、具体例」参照。
[ 準備 ]
MapTileFE.zipの中身をMapTileCacher.perlと同じフォルダーに展開してください。MapTileFEはマップ定義ファイル(拡張子がmapのファイル)に基づいて地図ファイルを取得します。オリジナルの地図を作成する場合はサンプルとしてTokyo.mapとHongKong.mapが入っていますので、これらを参考に定義ファイルを作成します。
[ 実行 ]
perl MapTileFE.pl をコマンドラインに投入します。定義ファイルの一覧が表示された後に、定義ファイル名を入力してください(拡張子は入れません)。または perl MapTileFE.pl Tokyo のようにパラメーターとして指定することも出来ます。
[ マップ定義ファイル ]
サンプルの中身を見てもらうと大体は分かると思います。
– シャープ記号 ‘#’ で始まる行はコメントです。
– コメントを除いて最初にあらわれる行はMap Type (GoogleMapのようなもの)を表します。
– 残りの行は、Zoomレベルと座標の定義です。この定義は必要なだけ幾つでも入れることができます。フォーマットはZoom_level : TopLeft : RightBottomのようになっています。それぞれのパートはセミコロンで区切ります。Zoom_levelは、一つのZoomレベルもしくは0-10のように範囲でも指定できます。TopLeft, RightBottomは、取得する地図の左上と右下をそれぞれ緯度、経度で表した物です。このあたりはサンプルを見てもらった方が良いでしょう。
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