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xmmini_dlna

小米ルーターminiを全くルーターとしては使用せず純粋にDLNAを使用したメディア・サーバーとして構成してみました。たっぷりと音楽やら動画ファイルを入れるためにちょっと贅沢にIntelのSSDをUSB接続しました。OpenWrtが導入直後の状態ではUSBにデバイスが接続されたことはログを見ると分かりますが、USBストレージとしては認識されません。

[ USBストレージの設定 ]
参考ページ : OpenWrtメモ: USBメモリを使える様にする
# opkg update
# opkg install kmod-usb-storage

やっと /dev/sda が現れます。
# opkg install kmod-fs-vfat
# opkg install kmod-nls-cp437
# opkg install kmod-nls-iso8859-1

これで準備完了です。
mount -t vfat -o iocharset=utf8 /dev/sda2 /mnt
みたいな感じでマウントします。後ほどファイルのコピーやDBの構築でMac OS XやLinuxに接続するため取り回しやすいようにFAT32でフォーマットしました。また、日本語ファイル名を正しく取り扱うためにiocharset=utf8の指定が必ず必要です。英字のみのファイル名だけならば気にしなくても大丈夫です。

またせっかくSSDを接続するので小さなパティションにswapを確保しました。
# mkswap /dev/sda3
# swapon /dev/sda3

今のところswaponとmountはブート後に手動で行っています。fstabとか存在していないので、自動マウントは色々と手順を踏まなければなりません。そのうち気が向いたら試すことにします。

[ DLNAサーバーの導入 ]
opkg install minidlna
これだけで動きます。minidlnaと控えめな名前ですが、わたしの必要としている機能的には十分な内容です。そのまま/mntにメディア・ファイルを置くだけでサーバーとして機能しました。ただし既定値ですと小米ルーターをサーバーとして接続した端末(小米ルーターのOpenWrtからDHCPでIP Adderessを取得する端末)に対してDLNAサーバー機能を提供します。

わたしの場合は、既存の家庭内ネットワークに小米ルーターを接続し、家庭内ネットワークに接続している端末にDLNAサーバー機能を提供するため構成を変更しました。まずはOpenWrtの設定で家庭内ネットワークの無線LANに接続を行いました。ifconfigでインターフェース名を確認します。わたしの場合は2つの別々のネットワークに2.4GHzと5GHzのインターフェースを接続したのでwlan0とwlan1が現れました。-> (注:実際に使用すると2.4GHzの方はデータの流れ的にちょっと厳しいです。5GHzは概ね良好ですが、HDに映像でたまにカクカクします。有線接続が良いかも)

minidlnaの構成ファイル /etc/config/minidlna  の option interface ‘br-lan’ の部分を interface ‘wlan0′,’wlan1’ と書き換え /etc/init.d/minidlna restart を行います。これで目的の構成になりました。

ただし、沢山のファイルを持とうとするとminidlnaサーバーがDBを構築するのに時間がかかったり、不可能だったするそうです。解決するためには、別途Linuxマシンを用意して、そこにUSBストレージ上でDBを構築する方法が公式ガイドに書かれています。

公式ページ: OpenWrt MiniDLNA

このページのChaos Calmer Tips以下を忠実に実行すればLinuxマシンでのDB構築が出来ます。あまり頻繁にファイルを更新しなければ、この方法で大丈夫でしょう。同じ環境をLinux上に作成しファイルの入れ替えとDB再構築後にrsyncで同期するみたいな運用が楽で良いかも知れません。

[ DLNAクライアント ]
– VLC : 使いやすいです。macOS, iOS, Androidで使用しています。
– KODI (旧XBMC) : 定番ですが、ちょっと使い方に癖があります。Android STBで使用しています。VLCがテレビ対応すると楽なんですが、まあKODIがあれば大丈夫。日本語のタイトルが表示できない(KODIの問題では無いかも)。
– YAMAHA RX-V473 : 愛用のお値打ちAVアンプ。残念ながら動画の再生は出来ませんが、音楽再生には一部適していると思います。
– YAMAHA BD-S473 : ブルーレイディスク・プレーヤーです。最近あまり使っていないのでEthernetケーブルを接続してみました。動画だけ再生できて音楽はダメ。タイトルの表示が遅いし、たまにハングして電源コードを抜かなければならなくなる。期待はずれでした。

[ トラブル ]
時々、小米ルーターmini自体がハングして電源コードを抜かなければならなくなります。ちょっと無理してるのかも知れません。ただいま原因の切り分け中ですが、OpenWrtでのDLNA構成例という意味では有効と思われますので、原因が判明する前に記事を公開することにしました。

追記) ハングの原因は小米ルーターminiのUSBポートの電力不足でした。IntelのSSDを直挿しするとマウントしなくても数時間放置するとハングします。電源付きのUSB Hubを使用することで安定稼働することが出来ました。ちなみに小米ルーター3にIntel SSDを直挿しした場合は24時間以上安定稼働します。

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