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PC-9801 時代

日本のパソコン史を語る上で避けて通れないのが NEC PC-9801 シリーズです。私は 98 に対して思い入れが強いわけではありませんが、それでも3機種ほど購入しています。記憶はやや曖昧ですが PC-9801VM2, PC-9801VX2, PC-9801RA21 と 80 年代半ばから 4-5 年にわたって買いつづけたように思います。買い替えのたびに前の機種を中古店に売りに行ってました。値段は今のパソコンよりかなり高く (収入は今よりかなり低いし) 苦労して買っていたのだと思います。PC-9801 には ROM BASIC が搭載されていましたが、もっぱら MS-DOS を使っていました。初期のころは、まだ MS-DOS が完全に世の中を支配していたわけではなくて NEC は CP/M-86 なども販売していました。

このころパソコンで何をやっていたか、はっきりとした記憶があまり無いです。パソコン通信の黎明期でもあり、いくつかのプロバイダーのテストが始まっていました。最初はモデムではなくてアコースティックカプラーという電話の受話器を通して通信する方式で始めました。通信プログラムも特に標準的なものは無くてパソコンに備わっていたターミナルモードの使い方とかがプロバイダーのガイドブックに書いてありました。私は BASIC で簡単な通信プログラムを書いて使っていました。ログが取れることが唯一の特徴という簡単な物でしたが当時としては十分でした。

もう一つは、やはりプログラミングです。当時の NEC MS-DOS には MASM 3.0 というマクロアセンブラーが付属していて、それで何やらプログラムを書いていました。何を作っていたかは、ほとんど覚えていません。ひとつだけ記憶にあるのは GAME86 Shell というプログラムを月刊アスキーに投稿して、(忘れたころの) 1988 年 9 月号に掲載されたことです。GAME 言語というのは 8 ビットプロセッサー時代の VTL ですが、それを MS-DOS の上で Shell 言語として作り直した物でした。原稿料という物を初めてもらった良い思いでです。

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