日本でのロングレンジ飛行は一般的ではありませんが、より遠距離での飛行や電波環境が不安定な状況での飛行を安全に行うための設定例を紹介します。実際に屋外でやや距離を出しても、通常の設定(500Hz, 100mW)でも信号強度は常に安定しており、通信品質に問題はありませんでした。よってELRS設定は過度に気にする必要はありませんが、より安全な飛行のために参考にしていただければと思います。
内容的にはOscar Liang氏のブログを参考にしたものになります。
https://oscarliang.com/lq-rssi/
[ ELRSの設定 ]
– パケットレート: 250Hz
通常は500Hzを使用していますが、屋外での安定性を高めるため、パケットレートを下げて感度限界を下げる設定に変更しました。出力は最大に設定します。
[ OSDの表示設定 ]
– リンク品質
– RSSI値(dBm)
ExpressLRSの通信状態を監視するには、この2つの指標を同時に表示することが重要です。
RSSI値は信号強度を示します。ExpressLRSの公式ページでは、パケットレートごとの許容信号強度が公開されています。
https://www.expresslrs.org/info/signal-health/#rf-mode-indexes-rfmd
ExpressLRS Luaスクリプトでパケットレートを選択する画面にもこれは表示されます。
250Hzを選択した場合、感度限界は-108dBmです。飛行中はこの値を下回らないように注意が必要です。
リンク品質の表示について:
– 左側の数値:現在のパケットレート
– 右側の数値:有効パケットレート(通常100%)
有効パケットレートが80%を下回る場合は、通信状態の悪化が考えられるため注意が必要です。
[ OSD Warningの設定 ]
以下の警告を設定することをお勧めします:
– RSSIが-98dBm以下 (250Hzの感度限界-108dBmに対し-10dBmのマージンを持たせた設定)
– リンク品質: 60%
以下のCLIを投入します。
set osd_link_quality_alarm = 60
set osd_rssi_dbm_alarm = -98
save
[ EdgeTXのテレメトリアラーム設定 ]
この設定はオプションです。
これらの設定により、安全なセミロングレンジ飛行が可能になります。特にRSSIの監視は重要で、通信状態の悪化を早期に検知できます。
no comment untill now