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DJI/RYZE TELLOでWiFi Extenderを使う

家庭へのWiFi設備の普及度は凄いことになっています。そのためマンションの庭でTELLOを飛行させると、どうかすると10mほど離れただけでWiFiの干渉があるというメッセージがTELLOの画面に現れます。WiFiアナライザーでTELLOの電波を見ると普通のWiFiルーターと遜色ない電波が出ています。どうも携帯電話側の能力に問題がありそうです。それを改善するためにWiFiエクステンダーを試してみることにしました。

使用したのはParrot Bebopユーザーにも実績のある小米WiFiルーター青春版(R1CL)です。これは小型軽量でモバイルバッテリーでも稼働できる便利なものですが、公式ページが見当たらないので現行製品では無いのかも知れません。ただし中国のネット販売サイトではまだ取り扱いがあるようです。

ひとつ問題があるのは、このルーターをWiFiエクステンダーとして構成した場合、iPhone/iPadではうまく接続出来ません <-その後うまく行きました。Android端末では全く問題ないです。

[ 設定 ]

– ルーターの電源を入れしばらく待ち、resetボタン(下面の空気穴のひとつの中にあります)を押します(10秒ほど押したままにします)。
– しばらくすると初期状態で起動しXiaomi_で始まるSSIDで接続出来るようになります。
– 携帯電話もしくはPCでそのSSIDに接続し、ブラウザーで http://miwifi.com を開きます。
– 最初の方でルーターとして使用するかエクステンダーとして使用するかを聞かれます。ここで中継工作模式という方を選択します。

– あとは画面に従って、拡張するWiFiのSSID(この場合はTELLOを起動しておいてTELLOのSSIDを指定)を選択しパスワードを入力します。
– 次に小米ルーターに接続するためのSSIDとパスワードを指定します(携帯電話から小米ルーターに接続するためのもの)。
– 次に管理用のパスワードを指定して終了です。終了画面が出ませんが、しぱらく待ってから再起動すると、ただしく立ち上がります。

[ テスト ]
実際にテストしてみると間違いなく効果がありました。マンションの庭でNexus6で20mも離れると接続が怪しくなります。iPad miniだと10m怪しい状態です。そこでNexus6+小米ルーターで試すと50mくらいでやっと接続が切れました。小さな機体ですし、これで十分だと思います。

追記) その後WiFiの影響のほとんど無い公園でテストしたところ小米WiFiルーター青春版使わなくともHuawei Mate9単体で100mまで電波が届くことが判明しました。リピーター無くても良いかなって気がしています。詳細は以下のYoutubeをご覧ください。

DJI/RYZE TECHのトイドローンTELLOがやってきた

DJIが販売する初めてのトイドローンTELLOが中国で先行して発売開始されました。DJIが販売しているという安心感と手軽さは多くの人の興味をひくには十分なものがあります。製造はRYZE TECHという新興企業でwebページを見る限り製品はTELLOしかまだありません。

ということで、さっそく入手して色々と試しているところです。取り急ぎ気が付いたことを書いておきます。簡単に飛ばせて楽しいドローンであることは間違いないです。


– プロペラガードが装着された状態で箱に入っていました。付属品はバッテリー一つ、予備のプロペラ4枚一組、プロペラを外すためのツールと説明書です。


– モーターの対角線上の長さは115mmと室内用ドローンとしては大きめです。屋外での飛行も考えた上での大きさであるとも言えます。

– VPSがうまく機能する。高度の維持は内蔵された気圧センサー、横方向の位置は下面に付けられたカメラで床や地面を監視して制御しています。これが良く働いて室内でも屋外でも全く操作することなく定位置でのホバリングが可能です。ただし、やや暗い室内だと下のカメラがうまく機能しなくなるので位置がズレて行きます。それでも高度は維持されるので操縦は難しくはありません。

屋外で安定したフリップを行うDJI/RYZE TELLO #tello #ryzetello

Nobumichi Kozawaさん(@nkozawa)がシェアした投稿 –

– 小型のトイドローンとして飛行時間13分は立派。実際に飛行させてもカタログ通り13分ほど飛びました。1000mAhという、このサイズのドローンとしては大きめなバッテリーが搭載されています。飛行時間は長いのですが、充電時間は、おおよそ一時間半とちよっと長め。また、今のところ外部充電器などは無く機体にあるUSBポートで充電しますので、予備バッテリーを入手しても運用は面倒です。TELLOは沢山売れそうなので、サードパーティから外部充電器なども出てくる可能性は高いと思います。自分自身でも外部充電の実験中です。

– 電源のオフが分かりづらい。電源ボタンを一度押すとオンに出来ますが、オフにする時は二回連続して押さないといけません。また、充電するためには電源オフにしないといけません。

– モーターはブラシモーターが使用されています。超小型のドローンとしては正しい選択肢でしょう。ブラシモーターですが、そこそこ力強く、パンチ力(急上昇する勢い)も結構ありますし、強風でなければ屋外で風に対抗することも出来ます。飛行モードをFastにすると室内ではとてもフルにスティクを倒すことが出来ないくらいスピードが出ます。


– 屋外で思いの外飛ばせる事が分かったのでどこまで飛行高度があげられるかテストしてみました。スペックに書いてある通りで10mが限界でした。それ以上の高度を上げられないように制御されています。小さなドローンなので妥当な設定だとは思いますが、もうちょっと上げてみたい気はしました。

– 接続距離は今ひとつ? WiFiアナライザーで調べてみるとTELLOから発信している電波は一般的なWiFiルーターとさほど変わりません。おそらくは家の近くにはびっくりするほどのWiFi電波が飛び交っていることと携帯電話自体の発信する電波が強くないことに問題があると思われます。うちのマンションの庭では10m以上離れると電波干渉があるというメッセージが出てカメラからの映像に影響が出始めます。時々通信が途切れたりもします。WiFi extender経由での操作が可能であることは確認出来ているので、公園などで距離テストを行ってみたいと考えています。

– 機体にはストレージが無く写真やビデオはWiFi経由で得られたものを携帯電話で記録します。写真はそれなりですが、動画のクオリティーは今ひとつです。カタログでは720P30と書かれていますが、そこから想像される画質を思うとがっかりするかも知れません。トイドローンと割り切った方が良いです。動画の画質も携帯電話にも左右されている感じもしますが、まだ良くわからないです。写真と動画を比べると動画の画面サイズはだいぶ小さくなります。おそらくソフトウエア的なスタビライズ処理が入っているものと思います。屋外で風に翻弄されている画像にいくらかのjello effectが見られるのは、この処理がうまく行っていないからと思います。

– 期待するPrograming環境についてはScratchもSDKもまだ全くの謎です。早く試したいのですが情報待ちです。

Inductrix FPVのフレーム修理

室内FPVドローン、Inductrix FPV、のフレーム(おそらく本物では無いです)が割れてしまいました。アクロモードなどの練習で何度も激突していたので仕方ありません。

中国の通販サイトはなんでも揃っているので交換用のフレームを探しました。ところが、これがなかなか難しくInductrix FPVで検索すると一回り大きなサイズのInductrix FPV Plus用のものばかり見つかります。最終的にはJJRC H36用のフレームを入手しました。サイズ的にはぴったりです。細かい部分の形状が違いますが、調節可能で組み上げることは出来ました。

ひとつだけ気になることがあります。それはダクト内部の支柱に傾斜が付けられているのですが、それがオリジナルと反対になっています。言い換えるとH36とInductrix FPVとではプロペラの回転方向が逆になっています。実際に飛ばしてみて問題が有るわけでは無いのですが、空力的には問題が有るような気がします。

といこうとで、オリジナルのフレームを修理してみました。使用したのはUVクリアーという紫外線で固まる接着剤です。

そこそこの接着力です。なんといっても紫外線LEDライトを数秒間照射するだけで硬化させることが出来るので、とても作業が簡単です。

激しくぶつけると接着箇所が剥がれてしまいそうですが、普通に飛ばしている分には問題なしです。

Deviation化したWalkera Devo 10をTinyWhoop Inductrix FPVにBindして飛行することは簡単に出来ました。しかしながら3D飛行(アクロバット飛行)を可能にするAcro Modeを使用するためには設定ファイルを用意する必要があります(ちゃんと分かっていればRC上の操作だけで設定出来るのかも知れません)。その手順について記述しておきます。

[ iniファイルの準備 ]
「Tiny Whoop をはじめてみた ~ BLADE inductrix 入手」という記事に貼り付けられているinductrix.iniの内容をテキストファイルに保管して使用させて頂きました。

[ iniファイルの書き込み ]
– Devo10をUSBストレージとして起動する (Entキーを押したままで電源を入れます)
– PCにUSBケーブル(最近のMicro USBでは無くmini USBケーブルが必要です)で接続します
- TEMPLATEフォルダーにinduxtrix.iniを書き込みます。
– PCからUSBストレージとして認識されているDevo10を正しくEjectしDevo10の電源をオフにすれば完了です。

[ 書き込んだtemplateで設定する ]
– Model menu/Model setup
– Fileの所でL/RキーでTemplateを選択
– UP/DNキーで”inductrix FPV”を選択すればOKです。
あとは通常通りBindすれば飛ばせます。

[ 実機での設定 ]
設定には2つのスイッチが定義されています。右上にあるFMODスイッチで舵の効き具合を変更します。FMOD1で舵の効き具合が緩やかになります。
もうひとつはスロットル用のトリムで、これを上に上げることによりスタビライズモードとアクロモードの切り替えが出来ます。ただし、一回押したら必ず切り替わるわけでも無いようです。本体右側の赤いLEDで確認するのが確実です。LEDが消えていればスタビライズモード、点灯していればアクロモードです。

スタビライズモード

アクロモード

スタビライズモード, Auto Level Modeではスティックを中央に戻せば(スロットルを除く)機体は停止してなるべく水平になるように制御されます。アクロモード, Acro Modeでは、この水平にしようという制御が全く働きません。前進しているあるいは横方向に傾いて横滑りしている機体を停止させるには反対方向の当て舵を打つ必要があります。このため、全く操縦方法が異なりますし難易度はずっと高くなります。だいぶ練習して室内でスピードを出さなければ何とか飛び回れるようになりましたが、ちょっと油断するとどこかに激突しています。果たしてアクロモードでレースなど出来るようになるのかどうか自分でも分かりません。本当の目的のアクロバティックな飛行(フリップなど3Dと呼ばれる技)については、機体のパワーが不足しているので室内では無理かもしれません。そのうちモーターを強化して屋外で試してみたいと考えています。

Walkera Rodeo 110と一緒に購入したDEVO 10をTinyWhoop Inductrix FPVでも使用するためにDeviationというファームウェアを導入しました。

本来DEVO 10はWalkeraの製品ですしWalkeraの専用プロトコルしかサポートしていません。そこにDeviationというファームウェアを導入することにより各種プロトコルに対応させることが出来ます。ただし柔軟性が出るということは、ややこしくなることでもありますので、それなりの覚悟でのぞまねばなりません。面倒な場合は、それぞれに専用のRC送信機を準備した方が無難です。

[ 今回実現出来たこと ]
– Rodeo 110の通常の飛行。ただし時間が無く、まだ十分なテストは出来ていません。とりあえずホバリングは出来ました。
– Blade Inductrix FPV(コピー品かも)の通常の飛行。これはかなり快適に飛ばせています。

[ これから調査して実現したいこと ]
– Rodeo 110のアクロバット飛行モードの実装
– Blade Inductrix FPVのアクロバット飛行モードの実装

[ Deviationファームウェアの導入 ]
Deviationサイトにマニュアルがあるので、それに従います。2つの導入方法が書かれていますが、私はWindowsにDFU USB DriverとDfuSe USB Upgrade Toolというプログラムを導入して行いました。手順については、うろ覚えなこともありますが、ちゃんとマニュアルを見ていただくのが確実で良いと思います。

mini USBケーブルが必要です。

[ 設定 ]
通常の飛行モードを設定するのは難しいことではありません。正しいプロトコルを選びバインドIDをブランクにするだけです。

Rodeo 110の設定

設定を試す時には必ずプロペラを外して行います。わたしは一度失敗して、バインドしてすぐに急上昇してびっくりしたことがあります。スロットル操作でただしくモーターが回ることを確認するまではプロペラは外して置くべきです。急に飛び出さない自信がついてからテスト飛行に挑みましょう。

Defaultはこんな感じ

Defaultの設定からFixed IDをNoneにするだけで飛ばせます。
設定メニューは、ENTでmain menuを出し、Model menu/Model setupで出せます。

Inductrix FPVの設定
Defaultの設定からProtocolをDSMX, Fixed IDをNoneにするだけで飛ばせます。
設定メニューは、ENTでmain menuを出し、Model menu/Model setupで出せます。

[ バインドの方法 ]
設定メニューのBindもしくはRe-Initを実行すれば機体とのバインドが出来ます。

TinyWhoop 小型室内FPVドローンのすすめ

[ 注意 ] 日本で飛ばすにはRC送信機は技適があるものを使用する必要があます、またFPVについてはおそらく送信出力が10mWを超えていますのでアマチュア無線局の開設が必要となります [ 注意 ]

FPV飛行がしたくてRodeo110を購入したもののパワフルで飛ばす場所を選ぶため、なかなか練習が出来ません。そこで室内でFPV飛行を楽しむために、以前より注目していたTinyWhoopのFPVに挑戦することにしました。TinyWhoop系はFPVの無いJJRC H36を持っていますので、手軽さと丈夫さは良く分かっていました。手のひらに乗るサイズながら操縦しやすく室内を自在に飛び回ります。

H36にカメラを載せることも可能ですが、電池も小さいし性能的に今ひとつなので定評のあるInductrix FPVを入手することにしました。中国の通販で手に入れたものは、ちょっと正規品とは違うみたいです。それでも飛行そのものは全く問題ありませんし、少々安価でしたのでよしとします。

この機体はBNF (Bind and Fly)と呼ばれ機体だけで販売されているものです。これにRC送信機とFPVゴーグルを組み合わせて完成です。

RC送信機はRodeo110用に持っていたWalkera DEVO 10を改造して使用することにしました。WalkeraとBlade Inductrixではプロトコルが違うので、そのままではバインドすることは出来ませんがDEVO 10のファームウェアを社外品のDeviationというものに書き換えることにより各種プロトコルに対応させることが出来ます。これについては、また改めて書きたいと思います。簡易型のRC送信機と違って、ちゃんとした送信機のスティックで操作するのは微妙な操作も出来るので、ほんとうにお薦めです。

機体の安定性と操縦性の高さには驚きました。高度の維持だけ出来るようになれば、さほど神経質にスティックを動かさなくてもホバリングで位置をキープ出来ます。あっという間に部屋の中でぐるぐる旋回して飛び回せるようになりました。

FPVゴーグルは定評のあるFat Sharkを使います。FPV性能は申し分なく屋外で飛ばしてかなり遠く(軽く50m以上は離れていたと思う)に行っても安定した鮮明な映像を見ることが出来ました。

ゴーグル無しでしばらく飛ばしたあと、いよいよFPVゴーグルを装着して飛ばしてみました。Rodeo110では、まともに飛ばせた事が無いのにInductrix FPVではすぐにゴーグルでの飛行が出来ました。下のビデオはFPV飛行初日の映像です。FBのドローン友達にFPVで飛ばす方が楽だと言われたことが、やっと実感出来ました。

まだまだレースをやっている人のようには飛ばせませんが、練習を重ねています。そんな練習の様子をビデオにしたものです。

ほぼ無風の日に屋外飛行にも挑戦しました。木々の間を飛ばすのはかなり面白かったです。モーターを強化した屋外用のTinyWhoopも作りたくなりました。あ、その前にRodeo110の練習しなきゃ。

ドローンをFPV飛行(ドローン視点での操縦)に使用する定番のゴーグルであるFat Sharkを入手しました。もともとWalkeraのゴーグルを使用していましたが、どうも故障したもようなので評判が良い、というかFPVの紹介ビデオのほぼ全てに登場するFat Sharkを入手することにしました。Fat Shark DominatorにはHDが付く高級機もありますが、どうもそちらでなくても大丈夫そうということでFat Shark Dominator V3にしました。

[ 受信機が無い]
映像を見ようとすると、何故かFPV映像が写りません、というよりアンテナも付いていない事に気づきました。ということで外部からビデオ信号を入力してディスプレイが表示されることだけを確認。すぐに受信機と近視用の視度調整レンズをオーダーしました。

受信機は色々と種類がありますが、無難に純正品であるFSV2455をオーダー。視度調整レンズは三種類の度数がセットになったものがあるようで、適当な店に発注。

追加で必要なモノ

  • 受信機
  • アンテナ (受信機に付属の場合もあるかも)
  • 近視の人は視度調整用レンズ(Giopter Lens)

[ FSV2445受信機の設定 ]

カバー外してコネクターに差し込むだけですが、受信機のバンド設定を変更するためのDIPスイッチをアクセスするためには本体に装着する前に受信機自体のカバーを外しておきます。写真はBAND Aに変更した状態です。

受信機にはアンテナが付属していません。Walkera Goggel4に付いてきたアンテナをそのまま使用しました。上がOMNIと書かれているので無指向性アンテナ、下はDIRECTIONALということで指向性のある平面アンテナ付けました。

本体下にあるRXスイッチを1にすると受信機が本体のアナログ入力に接続されます。自動スキャンしているのか、この状態でCHスイッチをいじること無く、手持ちの2つのドローン、Rodeo110とIndustrix FPVの映像を見ることが出来ました。

Walkera Goggle4よりはるかに良い画像です。コントラストが大きく鮮明に見えます。

[ 録画 ]

Fat Shark Dominator V3にはMicro SDカードスロットがあり録画を行うことが出来ます。

まず電源を上げるとMicro SDカードスロットの近くの赤いLEDが光ってしばらくすると消えます。その後、右側上の黒いスティック状のRECORDスイッチを長押しすると再びLEDが光り準備完了です。もう一度、同じスティックを押し込むと録画が開始されLEDが点滅します。もう一度押すと停止です。

せっかくDJI Sparkで360度の全景写真が撮れるようになったのでぐるぐる回せるようにしたいと思います。何をすれば良いかはネットを調べていると分かってきますが、日本語でまとまった情報は見当たりませんでした。英語では以下のページがよくまとまっていますが、これも若干の補足が必要です。

I would like to explain how to make 360VR picture for Facebook from DJI Spark spherical pano pictures. I found a following page, but I still think that it is good idea to explain in detail.

How to Make a 360 Photo with Your DJI Mavic Pro Drone

なるべく分かりやすいようにまとめてみたいと思います。

[ Facebookが360度VR写真として認識するための条件 / Conditions to recognize JPEG file as 360VR by Faceboook ]

  • 縦横比2:1のJPEG画像 / JPEG picture with 2:1 aspect ratio
    円筒図法で描かれた世界地図のイメージです。最初、なんとなく2:1かと思いましたが、横方向は360度、縦方向は天頂から足の下までの180度を平面に展開したものになりますので縦横比2:1は自明です。/ It looks like cylindrical projection world map. You may understand why aspect ratio needs to be 2:1, because 360 degrees for horizontal line and 180 degrees for vertical line.
  • JPGのExifで属性の”Make”が”Ricoh”,”Camera Model Name”が”Ricoh Theta S”であること / JPEG file has exif attribute “Make” = “Ricoh” and “Camera Model Name” = “Ricoh Theta S” 
    Thetaに偽装することによりFacebookあるいは他のアプリケーションに360VRとして扱ってもらいます。/ This is just pretending Ricoh Theta picture.

この条件に適合するJPEG画像を作り出すことが本稿の目的です。

Objective of this article is making JPEG file to meet above conditions.

[ 手順 / Procedure ]

  1. DJI SparkのSDカードからPCに写真をコピーします。360度パノラマの場合DICM/Panorama/ フォルダー下のサブフォルダーに46枚の写真があります。Copy 46 pictures from subfolder under DICM/Panorama of DJI Spark SD card to your PC.
  2. Microsoft Image Composite Editorで結合します。/ Stitching 46 pictures by using Microsoft Image Composite Editor.
    – New panorama from images – 46枚の写真を選択 / Select 46 pictures
    – IMPORT – Simple panorama, Auto-detectを選択してNEXT / Select “Simple panorama” and “Auto-detect” then hit NEXT
    – STITCH – Spherical、Auto orientationを選択してNEXT / Select “Spherical” and “Auto orientation” and hit NEXT
    – CROP – (Auto completeを実行)、No cropを選択してNEXT / (Execute “Auto complete”), select “No crop” and hit NEXT
    – EXPORT – Image/Widthを10000に変更してExport to disk / Change “Image/Width” to 10000 and perform “Export to disk”

    オリジナルのWidthは19546 pixels, Heightは7191 pixelsになっています。ちょっと大きすぎますので、あとの処理も考えて分かりやすいようにWidthを10000に変更して書き出します。

    Original width is 19546 pixels and height is 7191 pixels. It is too large for web applications. Let reduce the width to 10000 here.

  3. 縦横比の調整 / Adjust aspect ratio
    前のステップで出来上がった写真は横幅10000 pixels、縦が3696 pixelsほどになっています。この縦方向を5000pixelにする必要があります。元々の写真で縦のpixelが足りないのには理由があります。それはSparkのカメラは上の方向に向けることは出来ないため天頂周りの画像が抜けているからです。
    好みのツールで調整を行ってください。わたしは古いAdobe PhotoShop Elementsを使用してキャンバス・サイズの変更で調整しました。この時、オリジナルの画像が下に配置し追加したキャンバスが上に来るようにします。/ Now we have JPEG picture which has 10000 x 3696 pixels. We need to adjust this to 10000 x 5000 pixels. What is lack of 1304 pixels for vertical size? The reason of this answer is Spark can not move a camera to above. So, we need to add 1304 pixels in top of the picture. I use canvas size modification function of Adobe Photoshop Elements.出来上がった画像で地平線が中央にあることを確認します。

    フリーソフトのGIMPでも簡単に同じことができます。

    Horizon should be at center of the picture.

  4. exifの変更 / Modify exif
    わたしはexiftoolというコマンドライン・ツールを使用して必要な属性を追加しました。コマンドは以下のようになります。WindowsであればExplorerからJPEGファイルのブロパティ/詳細で”カメラの製造元”と”カメラのモデル”で変更することも出来ます。I use exitftool command to modify exif. Command example is following. You also can use Windows/Explorer property window to modify exif attribute.exiftool -Make="Ricoh" -Model="Ricoh Theta S" DJI_0245.jpg

[ 活用方法 / Usage  ]

  • Facebookにアップロードすると360度写真として認識されます。PCならばマウスで、携帯電話だとVRとして携帯電話の向きを変えることで好きに方向の景色を見ることが出来ます。
    Just upload the picture to the facebook. Then you can manipulate the picture as 360VR mode.
    -> 投稿のサンプル / Sample facebook entry
  • PCのRICHO THETAアプリケーションに読み込むと大画面で詳細な画像を操作したり回転させたり出来ます。
    You can use RICHO THETA application on the PC to enjoy the 360VR picture by using big screen.
  • 携帯電話のTHETA Sを使用すれば画面の操作をするだけではなくGoogle Cardboardや同様のVRメガネを使用してVR体験出来ます。これは試してみるとかなり凄いです。
    You can use VR glass like Google Cardboard by using THETA S mobile application.
  • 携帯電話のTHETA+で様々な編集をしたりアニメーションを作成したり出来ます。
    You also use THETA+ mobile application to edit or make animation from the picture.
    -> 投稿のサンプル/ Sample
  • Google Photosもアップロードしておくとしばらくしてから回転できるパノラマ写真として認識されます。 / Google Photos also recognizes the picture as 360VR some time later.

DJI Sparkのスフィアモード(360度パノラマ)撮影を試してみた

Android版のDJIGO4もv4.1.15(+firmware v01.00.0700)になりSparkにSpherical Panoモードの撮影が出来るようになりましたので、さっそく試してみました。

以前に追加された180度パノラマでは21枚の写真を自動的に撮影しましたが、スフィア・モードでは全景を写すために実に46枚もの写真を撮ります。そのため100秒ほど時間を要します。テストのために露出を変えて4回撮影したところ、ローバッテリー・アラームが出てしまいました。さすがにSparkのバッテリーでは、何枚もの全景写真を撮るのは難しいです。

[ 露出 ]
自動露出の場合、一枚目の撮影が基準になります。この時、空の部分が多いため、地上部分が露出不足になりがちです。マニュアルで露出設定を行う方が良い結果が得られると思います。

[ Stitch/結合 ]
180度パノラマまでは、とりあえずDJIGO4にダウンロードすると自動的に結合され、その場でSNSにシェアを行うことが出来ました。スフィアでは、今のところDJIGO4ではあまり上手に結合してくれません。

そこで活躍するのはMicrosoft Image Composite Editor(以下ICEと呼びます)です。ICEは自動的にほぼ完璧な写真の結合を行ってくれます。360度パノラマらしい作例として地上の風景を円形に表現するにはSTITCHのProjectionでFishEye, StereoGraphicあるいはOrthoGraphicを選択します。地平線を円形にするためには視点を調節します。

わたしはビルの高さが際立つStereoGraphicが気に入っています。

DJI Spark Spherical Pano - Shanghai, China

必ずしも46枚の写真をすべて使用せずにICEで見栄えの良い部分だけを切り取って一枚の写真にするのも良い使い道かもしれません。一枚物の写真は別として、パノラマ合成をするのならば、一気に全部撮ってしまい、あとからどの方向を切り取るかを考えれば良いので楽な気がします。

下の写真は、上の円形写真とは別テイクですが、ほぼ同じ写真の一部をICEで抜き出したものです。もともと複数写真の合成ですので、一部といえども解像度は高いです。

DJI_0245_crop

FacebookなどでVR風に動かせる全方位写真としてアップロードする方法もあります。これについては長くなるので、次のエントリーで紹介します。

Rodeo110の5.8GHzアンテナをクローバーリーフ・アンテナに換装してみました。もともと付いているのは下のような地味なアンテナです(中央のアンテナ)。これでも特別に問題があるわけではありませんが、FPVドローンでよく見かけるクローバーリーフ・アンテナにすると多少は電波の飛びが良いのではないかと思いました。

入手したのは下のようなもので、ちょっとオシャレな色付けがされています。

こんなコネクターが付いているものであればOKです。同軸ケーブルの長さは7cmの物がちょうど良いです。

本体の上蓋をとり、コネクターブロックの下にあるネジを外します。コネクターブロックに付いている電源コネクターや2.4GHzアンテナは、そのままでコネクターブロックを浮かすことが出来ればOKです。

コネクターブロックを浮かして、元の5.8GHzアンテナを抜き取り新しいアンテナを挿入します。

同軸ケーブルのルートはネジ穴の外側にします。

出来上がり。

鉄筋マンションのためか、もともと家の中でもFPV画像が見えなくなるデッドポイントがありました。それが改善すれば大成功と思ってテストしてみましたが、新しいアンテナでもまったく同じ結果でした。それでオリジナルのアンテナに戻しましたが、換装後の写真も可愛らしいと評判が良いのでまた付け替えて見ようかと思います。