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HDZeroゴーグルの画面をタブレットやMacBookに取り込みたい

HDZeroゴーグルにはHDMI出力があり常にゴーグル内で見ている画像を外部のディスプレイに映し出すことが出来るようになっています。MacBookの外付けディスプレイを時々切り替えてゴーグルの画像を見ていましたが、その時にはMacBookで使用できる無くなるわけで色々と不自由をしていました。そこで入手したのがHDMIからUVCに変換してくれるデバイスです。そういうわけで、これはHDZeroゴーグルに限らずHDMI出力をPCや端末で表示させるための方法です。出張先でFire TV Stickを見るなんてことも出来そうです。

GUERMOK USB 3.0 HDMI to USB C オーディオ キャプチャ カード、4K 1080P60 キャプチャ デバイスというものです。

試したのは小米MiPad5というアンドロイドタブレットです。USB Cameraというアプリを導入したところ何も悩むことなく画面が表示できました。

ただしHDZeroゴーグル側はHDMIコネクターちょっと小さいやつです。それとキャプチャーデバイスを単純な接続すれば大丈夫です。

MacBookでもQuickTome Playerで入力デバイスをUSB3 Videoを選択したら表示できました。

COB LEDをARM連動で点灯させる

以前の実験でプロポのスイッチでCOB LEDをオフ・オンが出来ることは確認済みでした。今度は実機に設定してARM連動で点灯できることを確認してみました。

ハードウェア接続は前の記事の通りで、LEDのプラスを+5Vに、マイナスをBUZ-に接続しました。

Happymodel DiamondF4 FCでの設定例は以下のようになります。
resource BEEPER 1 NONE
resource PINIO 1 C15
SET PINIO_BOX = 0,255,255,255
save

予めRESOURCEのリストを保管しておくことをおすすめします。RESOURCEコマンドでBEEPERにC15が割り当てられていることを確認したので上のようなコマンド列になりました。PINIO_BOXの最初の0がARMを指します。詳しくはBetaflight wikiをご覧ください。これでARM機能と連動してLEDを点灯させることが出来ます。


もしこの機能連動でのオフ・オンを反転したい場合は、
set pinio_config = 129,1,1,1
などとします。

ここまで実験してきて少し欲が出てきました。3ポジションスイッチを使用して、スイッチが手前の場合はLEDオフ、中間ならARM連動、奥に倒したら常時点灯みたいな設定をしてみます。
まずはPINIO_BOXの設定を変更します。
SET PINIO_BOX = 40,255,255,255
次にモードでUSER1の設定です。

AUX5が3ポジションスイッチでAUX1はARMに割り当てられたものです。ANDとORの設定に注意してください。

これでわたし的には完成です。他の機体にも適用していきます。

単純なCOB LEDを手軽に点滅させたい

昨日の実験していた5Vに接続して常時点灯させていたCOB LEDをスイッチでコントロールする方法を実機投入すべく配線をやり直しました。

もともとHappy Model DiamondF4の下面にある小さなパッドから+5Vを供給していました。配線変更は簡単です。+5VはそのままでGND側の線をBUZ-に移動するだけです。BUZ-が大きなパッドのこのFC、最初からこの配線にしておけばだいぶ楽だったと今更ながら思いました。

あとは昨日の実験通りPINIOを設定しようと思いましたが、この状態で電源を投入してみると起動時にCOB LEDが良い感じに点滅しました。このままブザーとして構成するとなんの制御回路も付加しなくとも単純なLEDでも点滅させることに気がつきました。


普通にワーニングをLEDで表示させたり”RX_SET”でプロポのスイッチでコントロールするも良しです。


RX_SETを指定するとモードにBEEPERが現れるので適当にAUXを割り当てます。

ブザーの場合は飛行中に鳴らしっぱなしにはしませんがLEDを点滅させながら飛行することも可能でした。ただしOSDの警告欄から「ビープ音」をオフにしておかないとOSDの警告表示に* * * *が点滅して鬱陶しいです。

電圧を供給すれば点灯する単純なCOB LEDを追加のハードウェア無しでFCからコントロールしてみたいと思います。

[ 配線 ]
COB LEDのプラスをFCの+5VにCOB LEDのマイナスをFCの-BUZZに接続します。

[ Betafligh設定 ]
Betaflight ConfiguratorのCLIにて以下の操作を実行します。
– Resourceコマンドを投入し全ての設定を万が一のために保存しておく。
– Resourceコマンドの結果からBEEPERを見つけ出す。私の実験したFCでは、
resource BEEPER 1 A14
でした。
– 以下のコマンドを投入。
resource BEEPER 1 NONE
resource PINIO 1 A14
SET PINIO_BOX = 40,255,255,255

二番目のPINIO 1に設定するA14は先のBEEPERに設定されていたものに合わせます。

これでBetaflightのモードタブにUSER1が現れるので適当なスイッチを割りて当てます。

これで必要な時にだけLEDを点灯させることが出来るようになりました。ブザーポートをこういった用途で使用して良いのかどうかは、あまり真面目に検証していませんので、あくまで自己責任でお試しください。LEDに流れる電流がブザーより小さければ問題ないように思います。

ブザーを使わない室内機では、この設定で行ってみようと思います。

[ ブザーポート以外の使用 ]
ブザーポート以外のパッド、例えばTX1などでも同じように設定すればLEDのオフ・オンが可能であることは確認していますが、電気回路的にはおすすめ出来ません。もし試される場合は自己責任^2でお願いします。

[ 外部スイッチの利用 ]
どうしてもブザーポート以外を使いたい。あるいは電気負荷的な安全を見込みたい、またはLEDに限らず大きな電流を制御する場合は外部スイッチを利用するのも良いと思います。

写真はTBSのVTXスイッチです。詳しい説明は省きますが、これを使用してLEDのオフ・オンが出来ることは実験で確認しています。

[ AUXスイッチ以外のモードでLEDを制御したい ]
まずは簡単なPINIO設定の説明から行います。
“RESOURCE PINIO 1 A14″というのは四つ設定できるPINIOの1番をFCのA14(私の実験では-buzzのパッド)に割り当てるという意味です。
“SET PINIO_BOX = 40,255,255,255″は四つのパラメーターで四つのPINIOに機能を割りてています。数字の意味はBetaflight Wikiに記述されています。ここではPINIO 1を40にしています。この40はUSER1であるとWikiに書かれています。これでモードタブのUSER1とPINIO1が関連付けられています。また255は何も設定しないという意味です。

この40のところを別の値に設定すれば他の機能に連動してLEDを点灯させることが出来るはずです。テスト環境で”SET PINIO_BOX = 1,255,255,255″を試してみたところ目論見通りにANGLEにした時のみLEDを点灯させることが出来ました。試していませんが0にすればARMしている時だけ点灯できるものと思います。

FlyLens85にInsta360 GO3を水平マウントした

FlyLens85の標準オプションはHDカメラを縦に積むのが気に入らなくて水平マウントしたというのは紹介済みですが改めてInsta360 GO3を積んでのご紹介です。

以下二つのブツの組み合わせです。
https://www.thingiverse.com/thing:6374474
https://www.thingiverse.com/thing:6123410

販売もしています。
https://dskozak.stores.jp/items/657ad8c78f9c8502b57e52f8
https://dskozak.stores.jp/items/64b21ef5e29535006d3865bd

]

特別新しいことをやろうとしているわけではありません。タイニーをLEDで飾る延長線上、かつ古くからあるBetaflightのLEDコントロールを絡めた話です。

写真は今は飛ばなくなった古い5インチ機です。以前はよくこんな風なLEDとブザーが同時に取り付けられるボードを買っていました。多分、最後に使ったのはBetaFPV 75Xあたりでしょうか。このLEDはBetaflight ConfiguratorのLEDストリップタブで設定して光らせます。当時は確かアームしたら色を変えるみたいなことをしていましたが、ゴーグルをかけている本人にはわからないので、単純なテールランプ的な意味合いしかありませんでした。

これと同じか互換性のあるLEDコントロールチップ(WS2811かWS2812)が搭載されたCOB LEDテープも簡単に入手できます。それを使えばBetaflightからLEDを制御できます。残念ながら日本のアマゾンを見ても、ほぼ全てがテープ幅が10mmか12mmもあります。大きなドローンならば、それでも構いませんが65mm機などには大きすぎます。そんな時にAliexpressで3.5mm幅のものを見つけたので入手しました。WS2812搭載で動作電圧は3.3Vから5Vとあります。これは小型のFPV機にピッタリです(というか商品説明にFPVのことが書いてあります)。


入手したのはLEDが10個の物ですが、20個のものも売っています。他のCOB LEDと同様に途中で切ることも出来ます。

FCへの接続は5V,GNDと信号線をLED端子に接続するだけなので簡単です。一方、Betaflightの設定は少しややこしいです。

[ 準備 ]
LEDストリップ設定を使うためにはビルド時にLED Stripオプションが必要です。

次に基本設定でLED_STRIPをオンにするとLEDストリップ画面が使えるようになります。

以下、Betaflight 4.4.3での設定例です。

[ ワイヤーオーダー ]

とにかく最初に設定しなければならないのはFCに何個のLEDが付いているかを知らせることです。これを行うのがワイヤーオーダーモードです。ワイヤーオーダーモードをクリックしてマトリックスのどこかをクリックすると数字が現れます。私の購入したものは10個のLEDが付いているので0から9の数字がどこかに現れるようにします。画面上のマトリックスはあまり気にしなくても良いです。どこでも良いので0から9の数字があれば動作します。また、一つ一つクリックしなくともマウスをスイープすると一度に沢山の数字を割り当てることが出来ます。マス目がマトリックスになっているのは、物理的なLEDの配置に合わせて適当に数字を置くことにより使用する人がわかりやすくなるだけでソフトウェアにとっては特に意味はありません。
割り当てが終わったらワイヤーオーダーモードを解除します。

[ カラー ]

注) スクリーンショットのミスでワイヤーオーダーモードが光っていますが、この時点では解除されているべきです。

ともかく光らせてみます。マトリックスでLED0もしくはスワイプして全LEDを選択します。機能でカラーを選択します、そして下の色見本から適当な色をクリックします。保存すると選択した色で光ります。どれか一つのLEDを選択して常時点滅に指定すれば点滅します。また、複数に対してラーソンスキャナーを指定するとナイトライダー効果が得られます。まずはこれらの機能で色々と遊んでみましょう。


LED9番は点滅、その他のLEDは色違いでラーソンスキャナーに設定した例です。

カラー修正で送信機のスティックやスイッチを割り当てられます。適当なLEDを選んでRollやThrottleを割り当ててみます。するとスティックの動きに合わせて色が徐々に変化します。色の変化は最初に選んだ色とパレットの並びで決まっているようです。AUXなどのスイッチも同様です。パレットの色は自分で変更も出来ますので好みの変化を作り出すことが出来るかも知れません。残念なのはこの機能はLED毎に違うスティックやスイッチを割り当てることが出来ないことです。本当はROLLはこのLED、PITCHは別のLEDで変化させたいと思ったのですがうまくいきません(もしかするとバグっているだけなのかも)。

[ オーバーレイ ]
警告灯とVTXは検証していません。警告灯はFCがワーニングメッセージを表示ている時に機能し、VTXはSmartAudioで設定する周波数によって色を変化させられるらしいです。どちらにせよパイロットには見えませんし、周りで見ている人にも大して意味があるとは思えません。

インジケーターに期待したのですが、いくら設定しても思い通りに行きません。YouTubeに設定事例があるのですが、その通りにならないので現行のBetaflightがバグっているのかも知れません。とりあえず飛行中に変化させる設定を紹介します。複数のLEDを選択します。上の例では全てのLEDを選択していますが2個でも構いません。ただし、一つをアドレス前半、もう一つは後半のアドレスにします。そしてインジケーターをオンにして、オリエンテーションからW,N,S,E,U,Dのどれかを選択します。本来ならば、このWとかEに意味があるはずですが、どれを選んでも動作に変化はありませんでした。以上の設定にてROLL,PITCHの操作で何かしらのLED変化が得られます。


まずはPITCHを上に倒すと全点滅なのでアングルレーサーだと常に全点滅になってしまいます。PITCH下の時はROLL左右で半分ずつ点滅になります。スティクの角度で点滅の速度が変わります。

飛んでいる時に派手さを演出するためにはインジケーターとラーソンスキャナーを組み合わせるのが良いでしょうかね。

HDZero記事の目次

HDZero関連記事を連投したので、ここで目次を書いておきます。

軽量高密度LEDで65mmタイニーを飾る

レースのレギュレーションにLED装着があり、慌てて手持ちのCOB LEDをテールランプ的に付けたりしていました。

これは日本橋電気街で購入した格安の5V駆動のCOB LEDを適当に装着したものです。これでも飛ばしているとそれなりに栄えます。ただ、幅とか重さに問題があるので全周LEDで飾るというわけには行きません。それに疎な感じが全周LED向きではない気がします。

そこで入手したのが2.7mm幅の高密度LED COBです。

これはAliexpressで購入しました。幅が2.7mmで軽量なBetaFPC Metor65 SEフレームの細いプロペラガードにもピッタリと収まります。また長さが365mmで65サイズのフレームの全周に取り付けるのに丁度良い長さです。

こんな感じに仕上がりました。貼り付けはLEDに付いている両面テープです。加えて要所要所を糸で縛り付けて補強しています。

FlyLens85にRunCam Thumb Pro/Insta360 GO3を水平にマウントしたい

FlyWoo FlyLens85は100g未満で構成可能な評価の高いCineWhoopです。

写真はHDZero搭載機ですが、軽めのバッテリーならば箱だしで100g未満になります。

これにHDカメラを搭載するためのマウントオプションがFlywooから販売されています。

ところがこんな縦マウントなんです。撮影とか飛行性能そのものは心配はないのかも知れませんが、着陸で前に転ぶとレンズを強く地面に打ちつけてしまう気がします。ということで、このマウントは購入したものの装着だけして飛ばすのはやめました。また見た目的にも普通に横置きしたいということでマウントを作りました。

カメラマウント共通化作戦に従ってRunCam Thumb Pro付属のマウントに合わせました。

RunCam Thumb Pro付属のマウントを装着できます。

Insta360 GO3のマウントもこれに合わせて作成済みです。他にもRunCam Thumbのマウントも作成してあります。

RunCam Thumb Proを搭載してテスト飛行した様子です。

STLファイルはいつものようにthingiverseで公開しています。
https://www.thingiverse.com/thing:6374474

印字品質があまり良くないですが、販売もしています。
https://dskozak.stores.jp/items/657ad8c78f9c8502b57e52f8

HDZeroゴーグルのRecord Option/Audio SourceにはMic, Line in, A/V inの選択肢があります。規定値はMicになっています。どうもゴーグルには内蔵マイクロフォンがあるようでDVRには何かしら録音されていますが、ほとんどファンノイズらしきものに埋もれてしまった役に立ちません。そこで外部マイクを取り付けることにしました。

必要なのはTRRSコネクター(4極)で接続されるマイクロフォンです。世の中にはTRSコネクター(3極)のマイクロフォンも沢山ありますので間違えないようにします。

私が用意したのはこのマイクロフォンです。

このマイクを写真のようにヘッドセットマークのあるジャックに接続しました。Audio SourceをLine Inに設定すれば準備完了です。A/V inはアナログモジュールとAV IN 3.5mmコネクターに接続されるようですがコネクターの仕様が違うのでTRRSマイクロフォンは使用できません。3.5mmコネクターのピンアサインはゴーグルのマニュアルに図解されています。

ゴーグルのファンがうるさいですが、十分にモーター音を捉えられるようになりました。