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以前、USBケーブルの充電性能を調べるためにUSB上の電圧と電流を計測するデバイスを紹介しました。

最近になってNexus6やMi5と言ったクアルコムの急速充電規格であるQC対応デバイスが増えてきました。以前のUSB電圧電流計は測定できる電圧が7Vまでと低いためQCで使用する9Vとか12Vの電圧を見ることが出来ません。そこでQC対応の電圧電流計を入手することにしました。

届いたものはQC2.0/QC3.0/MTK PE triggerなどと書かれています。単純な電圧電流計を購入したつもりでしたが、何やらモードを切り替えるボタンが付いています。これを使用して無負荷の状態で電源に対してクイックチャージの切り替えを行い正しく電圧が変化するかどうかを確かめられるものでした。実際に携帯電話を接続した状態で電圧、電流を見ることも出来ますが、明らかにテスト用のモードが影響しています。普通に充電する時は外しておいた方が良いでしょう。

usbmeterqc

Mi5の充電器がQC3.0として動作しているのを確認できました。

そのテスト機能について試した一例が上の写真です。

ついでにクアルコムのQCについて簡単に説明しておきます。安全に効率よく急速充電を行う仕組みでバッテリー残が少ない状態では高い電圧でゴリゴリと電力を押し込み急速に充電し、満充電に近くなると普通の充電と同じく5Vでジワジワと充電するというもので、どうも端末側から充電器に対して電圧調整を行っているようです。QC2.0では電圧は5V/9V/12V/20Vと段階的な変化で、QC3.0ではさらに細かく3.6Vから20Vまで0.2V刻みで変化します。この電圧の変化が正しく機能するかどうかを調べられます。

説明書を無くした時のために、わたしのメモとしてテスト機能の切り替え方法を書いておきます。

キー長押しでQC2.0/QC3.0/MTK-PEの切り替え
[ QC2.0 ]
– キーを押す毎に5V/9V/12V/20Vの切り替え
– キーを二回連続で押すと各電圧の自動切り替えモード
[ QC3.0 ]
– キーを一度押すと0.2V下がる
– 二度押すと0.2V上がる
– 三度押すと自動的に0.2Vずつ下がっていく
– 四度押すと自動的に0.2Vずつ上がっていく

MTK-PEは使いそうもないので省略。

わたしの買ったものと似ているけど細部は違うようです。

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