Happymodel 2.4GHz ExpressLRSのTXとRXは出荷時のファームウェア(かなり低いレベルと思う)で問題なく稼働していましたが、少し思うこともありRC8版を導入してみました。手順についてはOscar Liangのサイトに詳しく書かれていますので、そちらをご覧いただくのが良いと思います。わたしの場合、いくらか例外的な事が発生しましたのでそれについて書いておきます。
出荷時のレベルで困ってはいなかったのですが、実際に更新してみると手動バインドの必要が無くなるBinding Phraseの便利さを実感しました。それだけのために更新する価値があると思います。
[ ファームウェアのビルド ]
最新のExpressLRS Configuratorを導入します。
自分用のファームウェアをビルドするのですがGUIで必要事項を埋めていくだけでビルド出来るので簡単です。
ステップとしては4項目です。
– まずはRelease、この記事を書いている時点での最新は1.0.0-RC8です。
– Targetは自分のハードウェアとファームウェアの導入方法によって選択します。わたしの受信機にはWiFiで導入するつもりなので”HappyModel_EP_2400_RX_via_WIFI”を選択しました。
– Device optionsはStandard modeではGUIでオプションを選択する画面が出るはずですが、私の場合上のスクリーンショットのように赤文字でエラーになってしまいました。これはネットワークに問題(地域的問題)があると思われます。問題を回避することも考えましたがManual Modeでやってみることにしました。赤い文字で表示されているエラーメッセージの中にURLがあるのでそこにアクセスするとuser_defined.txtというファイルが表示されます。それをコピーしてManual Modeにすると現れるテキストエリアに貼り付けます。そして必要なオプションを変更します。内容についてはOscar LiangのGUIでの設定例を見るとだいたい検討が付きます。
わたしの設定例を以下に貼り付けておきます。
### The Legal Stuff ###
# The use and operation of this type of device may require a license and some countries may forbid its use entirely.
# It is entirely up to the end user to ensure compliance with local regulations. No claim of regulatory compliance is made. In most cases a HAM license is required.
# This is experimental software/hardware and there is no guarantee of stability or reliability. USE AT YOUR OWN RISK# HOW TO USE THIS FILE: https://github.com/AlessandroAU/ExpressLRS/wiki/User-Defines
# SIMPLY SEARCH WHICH DEFINE YOU NEED HELP WITH AND### BINDING PHRASE: ###
# Uncomment the line below to use a hardcoded binding phrase
# Leave commented to use traditional binding
-DMY_BINDING_PHRASE=”MyBindingPhrase”### REGULATORY DOMAIN: ###
#-DRegulatory_Domain_AU_915
#-DRegulatory_Domain_EU_868
#-DRegulatory_Domain_AU_433
#-DRegulatory_Domain_EU_433
#-DRegulatory_Domain_FCC_915
-DRegulatory_Domain_ISM_2400### SWITCHES: ###
-DHYBRID_SWITCHES_8
### PERFORMANCE OPTIONS: ###
#unlocks >250mw output power for R9M and Happy Model ES915TX (Fan mod suggested: https://github.com/AlessandroAU/ExpressLRS/wiki/R9M-Fan-Mod-Cover)
#-DUNLOCK_HIGHER_POWER#-DNO_SYNC_ON_ARM
-DFEATURE_OPENTX_SYNC
#-DFEATURE_OPENTX_SYNC_AUTOTUNE-DLOCK_ON_FIRST_CONNECTION
### COMPATIBILITY OPTIONS: ###
-DUART_INVERTED
#-DUSE_R9MM_R9MINI_SBUS
#-DTLM_REPORT_INTERVAL_MS=320LU
### OTHER OPTIONS: ###
-DAUTO_WIFI_ON_INTERVAL=30
#-DJUST_BEEP_ONCE
#-DDISABLE_STARTUP_BEEP
#-DMY_STARTUP_MELODY=”B5 16 P16 B5 16 P16 B5 16 P16 B5 2 G5 2 A5 2 B5 8 P4 A5 8 B5 1|140|-3″-DUSE_500HZ
# Comment this to disable advanced telemetry.
#-DENABLE_TELEMETRY#Comment this to disable diversity function
#-DUSE_DIVERSITY
既定値から変更したのは3か所だけです。
#-DMY_BINDING_PHRASE="default ExpressLRS binding phrase"
最初の”#”を取り除き、任意の文字列をBindng Phraseとして書き込みます。自分の全てのTX, RXのファームウェアに同じPhraseを指定します。こうすることにより自動的にバインドされるので手作業によるバインドは必要がなくなります。これはとても便利です。
#-DRegulatory_Domain_ISM_2400
Domainのリストから適切なものをひとつコメントアウト(最初の”#”を取り除く)します。2.4GHzの場合はこの行をコメントを外します。
#-DHYBRID_SWITCHES_8
3ポジョンスイッチを使用するためには、このコメントを外します。
#-DUSE_500HZ
これもコメントを外しました。
– ActionsでBUILDボタンを押すとファームウェアが出来上がり、ファームウェアファイル”firmware.bin”がFinderで表示されます。
[ RXへのWiFi書き込み ]
これは問題なく手順通り出来ました。簡単に手順を書くと、TXをオフにしてRXに電源を投入し30秒ほど待つとLEDが速い点滅になりWiFiが有効になります。PCから”ExplessLRS RX”に接続します。WiFiパスワード”expresslrs”です。ブラウザーから10.0.0.1に接続するとExpressLRSの画面が表示されます。下の方のファイル選択ボタンで先のfirmware.binを選択しUpdateボタンを押します。ボタンを押してもPC画面はすぐには反応しません。暫く待つと成功した旨のメッセージが出てRXが再起動します。RXのLEDはUploadが始まると消えるので、そちらを見ているとUpdateボタンが押されたかどうかはわかります。
[ TXのアップデート ]
TXをWiFiアップデートするためにはLuaスクリプトからWiFi Updateを起動するのですが、わたしのTXでは何故かWiFiが立ち上がりませんでした。TX上のUSBコネクターを使用してアップデートすることにしました。
– TX上のジャンパー変更が必要です。出荷時には6個のジャンパーの中央の二組にジャンパーが入っています。これを下の二組に移動します。
– リモートの電源を上げてTXにUSBケーブルを接続します。ELRS ConfiguratorのSerial Monitorで接続を確認できます。ただし、そこから接続したままだとファームウェアの更新が出来ません。確実にDisconnectするかELRS Configuratorを立ち上げ直します。
– TargetをUART接続のものを選択します。わたしの場合は”HappyModel_ES24TX_2400_TX_via_UART”です。RXと同様にDevice optionsを設定します。ActionsではSerial Deviceを選択してBUILD & FLASHボタンを押して書き込みが終了するのを待ちます。
わたしの場合はLua Scriptも最新版にする必要がありました。
これで完了です。Binding Phraseを使用したので再バインドも必要なくすぐに使用できる状態になりました。
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